〈自分の頭で考え、自分のことばで伝える〉力と主体性を育む言語教育改革=社会改革への提言

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考える人を育てる言語教育
タイトル
サブタイトル
情緒志向の「国語」教育との決別
著者・編者・訳者
高島敦子著
発行年月日
2005年 7月 15日
定価
1,980円
ISBN
ISBN4-7948-0669-8 
判型
四六判上製
頁数
208ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-高島敦子
東京都出身。言語教育、対照言語学、英語社会学の分野で、執筆と教育活動を続けている。とくに、わが国の真の近代化をめざして、論理志向の日本語教育を行うことを提唱している。主著は『これでよいのか英語教育』。

内 容


 本書は、ここ10年の間、深刻な社会問題としてマスメディアで取りあげられてきた、「日本人、とくに若い世代の思考力低下」という現象に言語教育の視点から光を当て、自分の頭で考える力を育むためには何をすればよいかということを、いくつかの具体的な提案を交えながら解説したものです。
 日本では、感情の表現手段としてのことばの使い方は発達しましたが、より重要な使用法、すなわち今何が起こっていて、それについて自分はどう考えるのかということを相手に正しく伝えるためのことばの使い方は発達しませんでした。そして、日本人がこのような論理の伝達手段としてのことばの使い方をきちんと教えられてこなかった大きな要因として挙げられるのは、日本人の社会体質です。それは《権力の偏重》と《ウチソトの区別》という特徴を持っており、それぞれ身分社会と家族社会を示唆しています。それらが融合した日本の家族的身分社会では、「言挙げ」は禁止され、集団内の秩序は知的な話し合いによってではなく、情緒的な合意によって保たれています。
 本書では、右で指摘した、日本人の言語観と言語習慣がもたらしている現代日本社会の言語状況を批判的に考察した上で、21世紀の日本を背負って立つ自覚的な市民を育成するための、新しい日本語教育と英語教育の方法論が展開されます。また、そうした新たな言語教育とともに行われるべき市民教育についてもいくつかの提言を行います。

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