詩的な文章とアーティスティックな絵で「地上のあらゆる生命の連関」をイメージ豊かに美しく描くエコロジー絵本

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詩的な文章とアーティスティックな絵で「地上のあらゆる生命の連関」をイメージ豊かに美しく描くエコロジー絵本

関連ワード
きみは星のかけら
タイトル
著者・編者・訳者
エリン・ケルシー(文) ソイアン・キム(絵) 光橋翠訳
発行年月日
2022年 5月 25日
定価
1,760円
ISBN
ISBN978-4-7948-1209-4 C8740
判型
B5判変形
頁数
(223×182㎜)上製 48ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-Dr. Elin KELSEY(エリン・ケルシー)
カナダ出身の世界的な環境科学者、環境活動家。
人間と自然の関係を探求する著書多数。元スタンフォード大学ほか客員研究員。
Soyeon KIM(ソイアン・キム)
カナダで活躍する韓国人アーティスト。身近な素材を用いた三次元の立体作品を得意とする。

内容

 「きみのからだは ビッグバンでくだけちった 星のかけらでできている」。この美しい絵本は、そんなイメージで幕をあけます。サイエンス絵本の古典中の古典『せいめいのれきし』(岩波書店)のイマジネーション版ともいえる、あたらしいタイプのエコロジー絵本の誕生です。
 生きものに欠かせない水や空気は、どこから出てきてどこへ行くの? 人間のからだは、なぜすこしずつおおきくなるの? 小鳥たちは、あのかわいい声でなにをおしゃべりしているの?
 本書はこうした問いとそれへの答えを、世界的な環境科学者の正確で詩的な文章と、気鋭のアーティストの壮麗な立体作品コラージュによって、ロマンチックかつダイナミックに描きだし、子どもが「地球四六億年の歴史」や「生命の起源」、「地上のあらゆる命のつながり」をイメージ豊かに思いえがく手助けをしてくれます。「脳内の電気信号と稲妻」「くしゃみと竜巻」といった、たのしい連想も読みどころです。
 人類が気候変動をはじめとする環境破壊や感染症の脅威(そのいずれも人類じしんが主因でもあるわけですが)に直面しているいまこそ、そして戦争というもっとも愚かしい行為がはじまってしまったいまこそ、地球の未来をになう子どもたちに希望を手わたさなければなりません。自然と生命への想像力をはぐくむ最良の手引きとして、ぜひお子さんや児童・生徒さんたちといっしょに本書をひもといてみてください。
 「原子」「細胞」「熱帯雨林」など、すこしむずかしいことばもでてきますが、巻末にわかりやすい訳注をつけていますので、ちいさなお子さんにはそれをもとに説明してあげてください。
 なお本書は、同著者たちによるシリーズ(全四冊)の邦訳第一弾です。二冊目以降はそれぞれ「生きものの知恵」「自然の中の生命のつながり」「死と別れ」をテーマとしています。続刊にもどうぞご期待ください。
(編集部)

読者からのご感想

 “科学”“詩”“絵画”が結びつき融合している絵本。子どもばかりか大人にとっても夢と憧れの未来を描いてくれる。自然と命についての教育こそ、いま求められている基本的課程かと思っています。(Y.S.)

 地球の誕生から生命の進化、人間の身体の仕組み、環境とのつながりまでが象徴的なイラストとともに描かれていてわかりやすいです。文章も詩的で読みやすいものでした。比喩表現の部分を子どもたちと一緒に考える授業展開を考案中です。シリーズ続刊『ひとりじゃないよ』が食物連鎖や酸素生成の仕組みを扱っているようなので期待しています。(K.S.)

 絵も美しく、自分が生かされていることを再認識できました。おだやかな表現でありながらワクワクしました。(I.M.)

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