民主主義教育は乳幼児期から始まっている! 政治への諦念と権威主義を斥け、参加の意識を育む豊かな保育実践の手引き

978-4-7948-1191-2

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民主主義教育は乳幼児期から始まっている!
政治への諦念と権威主義を斥け、参加の意識を育む豊かな保育実践の手引き

特別寄稿:宮武慎一「子どもたち自身が未来を切り開く」

関連ワード
幼児から民主主義 スウェーデンの保育実践に学ぶ
タイトル
サブタイトル
スウェーデンの保育実践に学ぶ
著者・編者・訳者
エリサベス・アルネール&ソルヴェイ・ソーレマン著 伊集守直・光橋翠訳
発行年月日
2021年 9月 10日
定価
2,200円
ISBN
ISBN978-4-7948-1191-2 C0037
判型
四六判並製
頁数
228ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-Elisabeth ARNÉR & Solveig SOLLERMAN(エリサベス・アルネール&ソルヴェイ・ソーレマン)
スウェーデンで就学前学校の教師として勤務する傍ら、自治体および研究機関と協力して全国の就学前学校で民主主義と子どもの影響力について研究・実践指導・講演を行う。
宮武慎一 (福)調布白雲福祉会理事長、保育園「パイオニアキッズ」運営。

内容

 スウェーデンでは投票率が毎回80パーセントを超える。「自分の一票が国の未来を変えられる」という民主主義への信頼を表す数字と言えるが、何とこの国では、民主主義に関する教育が幼児期から行われているのだ。民主主義と聞くと、何か堅苦しいことを想像してしまうかもしれない。ましてや、「幼児に民主主義が理解できるのだろうか?」とも思ってしまうだろう。就学前学校(日本の保育園と幼稚園)の教師を務めてきた本書の筆者たちは、「民主主義に年齢は関係ない」と断言する。彼女たちのメッセージはいたって明快で、「民主主義は日常の保育のなかでこそ実現できる」というものである。
 オムツをどう替えるか、給食で何を食べるか、規則に従うか従わないか――日々の保育現場で起こるちょっとしたいざこざは、すべて民主主義を促進するチャンスであり、子ども=主権者の声を聴く大切な機会でもある。子どもは自らの声が聴かれ、それが身の周りに影響を与えるという経験を通して、初めて社会を形成する一員として自ら未来を思い描くようになる。もし逆の経験が積み重なると、無力感に襲われ、権力に頼るようになるだろう。本書を読むと、このような学習が生まれたときから始まっていることがよく分かる。
 スウェーデンの「就学前教育のナショナル・カリキュラム」には、「子どもが自らに関係するあらゆる決定に参加できるように」と記されている。筆者らは、「子どもたちは、自分の声を聴いてもらえる環境があれば、参加を通して民主主義を発展させることができる」と述べたうえで、「私たち大人は、それに応えるだけの準備ができているのか?」と問いかける。子どもが影響力をもつ機会は至る所にあるわけだが、それに応えられるだけの準備ができていなければ見過ごしてしまうことになる。具体的な実践例が豊富に盛り込まれている本書を読めば、子どもとの向き合い方が変わるかもしれない。
(みつはし・みどり お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科特別研究員)

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