3・11から9年。日本の脱原子力、エネルギー転換を改めて考える。倫理と民主主義を基盤とする市民・専門家・政界・産業界との共同

978-4-7948-1146-2

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3・11から9年。日本の脱原子力、エネルギー転換を改めて考える。倫理と民主主義を基盤とする市民・専門家・政界・産業界との共同

関連ワード
脱原子力 明るい未来のエネルギー
タイトル
サブタイトル
ドイツ脱原発倫理委員会メンバー 
ミランダ・シュラーズさんと考える「日本の進むべき道筋」
著者・編者・訳者
折原利男編著/ゲスト ミランダ・シュラーズ
発行年月日
2020年 2月 21日
定価
1,980円
ISBN
ISBN978-4-7948-1146-2 C0036
判型
四六判並製
頁数
200ページ

著者・編者・訳者紹介

編著者-折原利男(おりはら・としお)
(1950~)元高校、現専門学校教員。小説、評論、ドキュメンタリー等執筆多数、同人雑誌編集者。
ゲスト-ミランダ・シュラーズ
(1963~)ミュンヘン工科大学教授。ドイツを脱原発に導いた倫理委員会委員。研究者・教育者・市民活動家として世界的に活躍。

内容

 写真は脱原子力の未来を象徴するドイツ北西部のワンダーランド・カルカー遊園地。2018年2月に招聘したミランダ・シュラーズさんがぜひ紹介したいと見せてくれた一枚です。元は約5000億円で建設した高速増殖炉。地元・周辺住民と州政府の反対で一度も稼働せず閉鎖、幸い放射能汚染もなく遊園地にリフォームされました。高さ55mの外壁はクライミングウォールとなり、中は空中ブランコなどで歓声に満ち毎年約60万人が訪れます。ドイツではなぜこのような道を選ぶことができたのでしょうか。3・11直後にドイツを脱原発に導いた脱原発倫理委員会の委員の一人ミランダさんは、脱原発への道筋を経験的に語れる研究者・教育者・市民活動家として世界的に活躍中です。本書は福島市、郡山市、東京で行われた「ミランダさん講演会実行委員会」(代表:池住義憲)による講演会、トークセッション、福島の高校生や市民、農家の方々、国会議員との交流等を記録、編集したもの。国と社会の将来を左右する脱原子力とエネルギー転換のあり方をテーマに、ドイツ先進事例に裏付けられたミランダさんのポジティブな提言を共有し、わが国の進むべき道筋を捉え直す場として企画されました。日本は3・11後2年近く全原発を停止させ、ドイツより早く脱原発を世界に示した、このことを日本の人たちは倫理の問題として認識し直し、その事実を誇りとすべきだと、ミランダさんはくり返し強調します。そして真の脱原子力、脱化石燃料、再生可能エネルギー社会を築き上げるには市民、専門家、政界、産業界の共同作業が必要だと、これを「闘う民主主義」と不可分なものとして実践してきたドイツの歩みに引き寄せながら説得力をもって語ってくれました。1980年の初来日以来、日本滞在通算5年というミランダさんは、日本の同調圧力的政治文化が持つ壁をズバリ指摘した上で、「未来を創る若者は希望が持てる仕事を求めている」と、自然・モノ・人との調和を重視した個性あふれる多種多様な地域づくりこそが再生可能エネルギー社会への近道だと言います。出口なきかの原子力問題に勇気と希望を与えてくれるミランダさんからの具体的提言、メッセージを多くの方々と共有できればと願っています。
(おりはら・としお)

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