「人を動かすのは警告ではなく物語である」。人々を世界的な環境行動へと導いた映画『TOMORROW』の監督が、もう一つの行動を呼びかける
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「人を動かすのは警告ではなく物語である」。
人々を世界的な環境行動へと導いた映画『TOMORROW』の監督が、もう一つの行動を呼びかける
- 関連ワード
- 未来を創造する物語 現代のレジスタンス実践ガイド
- タイトル
- サブタイトル
- 現代のレジスタンス実践ガイド
- 著者・編者・訳者
- シリル・ディオン著 丸山亮・竹上沙希子 訳
- 発行年月日
- 2020年 4月 8日
- 定価
- 1,980円
- ISBN
- ISBN978-4-7948-1145-5 C0036
- 判型
- 四六判並製
- 頁数
- 200ページ
著者・編者・訳者紹介
著者 Cyril DION(シリル・ディオン)
1978年フランス・ポワシー生まれ。
循環型社会を目指す運動体「コリブリ(ハチドリ)運動」の立ち上げに参加、社会・環境雑誌Kaizenの共同編集に携わった後、映画『TOMORROW パーマネントライフを探して』で世界的な脚光を浴びる。
◉Facebook Link:
「未来を創造する物語」著者シリル・ディオンからのメッセージ動画
1978年フランス・ポワシー生まれ。
循環型社会を目指す運動体「コリブリ(ハチドリ)運動」の立ち上げに参加、社会・環境雑誌Kaizenの共同編集に携わった後、映画『TOMORROW パーマネントライフを探して』で世界的な脚光を浴びる。
著者シリル・ディオンからのメッセージ動画(フランス大使館より)
映画「TOMORROW」の監督シリル・ディオン@cdion が、@新評論から翻訳出版された「未来を創造する物語」 (翻訳 : 丸山 亮、竹上 沙希子) を紹介します 。明日の世界について考え始めるための一冊 !#おうちで楽しむ pic.twitter.com/LQaBDcET1X
— フランス大使館文化部/アンスティチュ・フランセ日本 (@ifjapon) June 9, 2020
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「未来を創造する物語」著者シリル・ディオンからのメッセージ動画
内容
地球環境が崩壊していくのを目の当たりにしながら、それでも私たちは生き方を変えない。このままではいけないとどこかで感じながらも、どうすればいいのかわからずに右往左往している。
私たちの社会は資本主義・消費主義という「物語」に導かれている。この物語は目に見えない「構造」として、個人の生き方を規定している。生きるための「労働」、スクリーンを眺めて過ごす「娯楽」の時間、市民が参加する余地のない「法律と民主主義」…権力を持つ一部の人間が決めたルールに大勢の人の生き方が構造的に規定され、それに従うことを余儀なくされている。今こそ新しい物語を創造しなければならない。
本書の著者シリル・ディオンは1978年生まれのフランスの環境活動家。2015年に女優メラニー・ロランと共同で製作したドキュメンタリー映画『TOMORROWパーマネントライフを探して』は、フランスのアカデミー賞ともいえるセザール賞を受賞し(フランス国内動員数120万人)、日本を含む世界30カ国で公開された。本書は映画撮影後に世界各国を回って行われた討論を経て2018年に刊行、生き方を変えようとする人たちに道筋を示すガイドブックとして世界中で多くの支持を集めている。
本書の重要なテーマであるレジスタンスという言葉は、際限のない消費を要求する社会への抵抗といった意味合いだけでなく、新しい物語を創造する個人の実践行為としての意味も込めて用いられる。「物語」とは人間が世界に独自の意味を与えるフィクションのことである。そして「創造」とは何よりもまずわくわくする行為であり、そこから生まれた個人の物語が集団の物語へと波及していく。そうした流れを作り出すために、著者は現実を取り巻く社会の「構造」を分析し、協力し合う集団を生み出す具体的な方法と、意識を他者(自分以外のすべての存在)へと向ける大切さを語る。
多岐にわたる横断的思考実践を語り伝える言葉の中に、著者の人間性と他者への信頼がひしひしと感じられる作品となっている。個人主義が先鋭化する現代の社会において、他者へと開かれた物語の創造を呼びかける本書は、言葉や文化の壁を越えて、世界をあきらめず新しい一歩を踏み出そうとする人たちの背中を押してくれる。
(まるやま・りょう たけがみ・さきこ 仏翻訳家)
*〜p.7まで。別ウィンドウにビューアーが表示されます。
「僕たちは絶滅するの?
地球上の生命の「6度目の大量絶滅」が迫っているらしい。
危機感を覚えた16歳のベラとヴィプランの2人が阻止する方法を探りに世界各地へ旅するが果たして…」
フランスで110万人が観た大ヒットドキュメンタリー
『TOMORROW パーマネントライフを探して』のシリル・ディオン監督最新作!
*カンヌ国際映画祭2021 ドキュメンタリー映画賞 ノミネート
*セザール賞2022 最優秀ドキュメンタリー賞 ノミネート
*ヨーロッパ映画賞2022 ヤング観客賞 受賞
文部科学省選定作品 社会教育(教材)
青年・成人向き(自然保護・地域開発)
◉映画『アニマル ぼくたちと動物のこと』
私たちの社会は資本主義・消費主義という「物語」に導かれている。この物語は目に見えない「構造」として、個人の生き方を規定している。生きるための「労働」、スクリーンを眺めて過ごす「娯楽」の時間、市民が参加する余地のない「法律と民主主義」…権力を持つ一部の人間が決めたルールに大勢の人の生き方が構造的に規定され、それに従うことを余儀なくされている。今こそ新しい物語を創造しなければならない。
本書の著者シリル・ディオンは1978年生まれのフランスの環境活動家。2015年に女優メラニー・ロランと共同で製作したドキュメンタリー映画『TOMORROWパーマネントライフを探して』は、フランスのアカデミー賞ともいえるセザール賞を受賞し(フランス国内動員数120万人)、日本を含む世界30カ国で公開された。本書は映画撮影後に世界各国を回って行われた討論を経て2018年に刊行、生き方を変えようとする人たちに道筋を示すガイドブックとして世界中で多くの支持を集めている。
本書の重要なテーマであるレジスタンスという言葉は、際限のない消費を要求する社会への抵抗といった意味合いだけでなく、新しい物語を創造する個人の実践行為としての意味も込めて用いられる。「物語」とは人間が世界に独自の意味を与えるフィクションのことである。そして「創造」とは何よりもまずわくわくする行為であり、そこから生まれた個人の物語が集団の物語へと波及していく。そうした流れを作り出すために、著者は現実を取り巻く社会の「構造」を分析し、協力し合う集団を生み出す具体的な方法と、意識を他者(自分以外のすべての存在)へと向ける大切さを語る。
多岐にわたる横断的思考実践を語り伝える言葉の中に、著者の人間性と他者への信頼がひしひしと感じられる作品となっている。個人主義が先鋭化する現代の社会において、他者へと開かれた物語の創造を呼びかける本書は、言葉や文化の壁を越えて、世界をあきらめず新しい一歩を踏み出そうとする人たちの背中を押してくれる。
(まるやま・りょう たけがみ・さきこ 仏翻訳家)
試し読み
*〜p.7まで。別ウィンドウにビューアーが表示されます。
映画『アニマル ぼくたちと動物のこと』のご紹介
「僕たちは絶滅するの?
地球上の生命の「6度目の大量絶滅」が迫っているらしい。
危機感を覚えた16歳のベラとヴィプランの2人が阻止する方法を探りに世界各地へ旅するが果たして…」
フランスで110万人が観た大ヒットドキュメンタリー
『TOMORROW パーマネントライフを探して』のシリル・ディオン監督最新作!
*カンヌ国際映画祭2021 ドキュメンタリー映画賞 ノミネート
*セザール賞2022 最優秀ドキュメンタリー賞 ノミネート
*ヨーロッパ映画賞2022 ヤング観客賞 受賞
文部科学省選定作品 社会教育(教材)
青年・成人向き(自然保護・地域開発)
◉映画『アニマル ぼくたちと動物のこと』