現代最強/兇/狂の文人は何をよみ、何をおもう? 一読ちがう景色がみえてくる、刺激だらけの評論集

978-4-7948-1167-7

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現代最強/兇/狂の文人は何をよみ、何をおもう? 一読ちがう景色がみえてくる、刺激だらけの評論集

関連ワード
アナキスト本をよむ
タイトル
著者・編者・訳者
栗原康著
発行年月日
2020年 12月 16日
定価
2,420円
ISBN
ISBN978-4-7948-1167-7 C0095
判型
四六判上製
頁数
312ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-栗原康(くりはら・やすし)
1979年生まれ。
作家、政治学者、大学非常勤講師(専門:アナキズム研究)。
早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程満期退学。
『奨学金なんかこわくない! 『学生に賃金を』完全版』(新評論)、『執念深い貧乏性』(文藝春秋)、『アナキズム』(岩波新書)、『文明の恐怖に直面したら読む本』(Pヴァイン)など著書多数。

内容

 論壇デビューは書評。これは人文・社会科学系の書き手の共通項かもしれません。いまやひく手あまたの作家・アナキズム研究者、栗原康さんもそうでした。2003年、大学院生のころ、『初期社会主義研究』という堅い雑誌に掲載された書評が、(紀要やミニコミを除いて)活字になったかれの最初のテクストです。本書は、そこから直近まで、約50本の書評や評論を厳選したものです。最新の話題作をめぐるかきおろしもあります。
 栗原さんはいいます。「本がよみたい、本がよみたい、本がよみたい」。学生時代も、年収(月収じゃないですヨ)10万時代も、震災後の混乱期も、コロナ禍の現在も、本がよみたいのだ。仕事ナシ、金ナシで本が買えなくて、時間だけはあるから秘蔵の『大杉栄全集』をなんどもなんどもなんどもよむ。はては音読、写経する。そしたら生が拡充した。その20年間の読書遍歴と評論活動をひもとくと、よむとはなにか、アナキズムとはなにか、ものをかくとはどういうことかが、くっきりとうかびあがってきます。
 あつかう本のジャンルは思想や社会科学にかぎりません。エッセイ(ブレイディみかこさん)、純文学(瀬戸内寂聴さん、笙野頼子さん)、時代小説(中里介山)、仏教書(一遍上人)等々、とても多彩です。なによりすごいのは、いちど腑におちた本=他人のことばが、かれの血肉と化してうたいなおされたあと、奔流となってこの身をさらうこと。あいつづいて、その作品とわたしの実存とが、ぬきさしならぬ関係にあると感じさせてくれることです。たんに内容を要約しただけの味気ない書評とはちがい、それじたいがよみごたえ満点! ちがう景色がみえてくることうけあいです。栗原ファンはもとより、すべての本好きのみなさまと、このよろこび、この興奮、この生の拡充をわかちあえたらしあわせです。
(編集部)

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