教師は「なりたい職業No.1」か、「最も避けたい職業」か? ありのままの記録を通じて、その魅力とやりがいを改めて提示

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教師は「なりたい職業No.1」か、「最も避けたい職業」か? ありのままの記録を通じて、その魅力とやりがいを改めて提示

関連ワード
教育現場の闇と光、そしてエール 「晴れ上がり」の教育は訪れるのか
タイトル
サブタイトル
「晴れ上がり」の教育は訪れるのか
著者・編者・訳者
志麻克己著
発行年月日
2026年 4月 10日
定価
2,640円
ISBN
ISBN978-4-7948-1307-7 C0037
判型
四六判並製
頁数
256ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-志麻克己(しま・かつみ)
1953年、群馬県前橋市で生まれる。
中央大学法学部法律学科卒業後、教育社会学の研究を目指し、埼玉県学校事務を行った後、東京都の小学校の教員になる。
当初の志が変容し、「やみつきになった」教員を続けている。

内容

 東京大学社会科学研究所などが行った「子どもの生活と学びに関する親子調査」によると、中高生のなりたい職業の第一位が「教員」であることは、この一〇年間で変化がなかったという。一方、文部科学省調査では、二〇二四年度の公立学校教員採用試験の採用倍率(二・九倍)と受験者数がともに過去最低を記録したと報じられた。採用倍率はとりわけ小学校が二・〇倍と低かった。また、高知県教育委員会によると、昨年度の小学校教師の採用試験では、合格者二六〇人のうち一六〇人が辞退(一二月三日時点)し、採用予定人数に達しないということで「追加募集」を行ったようだ。
 相反したこの二つの事象を、いったいどのように考えたらいいのだろうか。
 本書は、教員となって半世紀近くを迎えた筆者が経験した学校教育の「」と「」の部分を取り上げたものである。二〇〇九年にブログを開設した筆者は、そこで様々な教育現場の現状を紹介してきた。それらの記事を改めて整理し、「考え」をまとめたものが本書である。
 「」の章では、学校現場の「息苦しさや重苦しさ」について述べ、異常な労働激増職種として「誰が倒れても不思議ではない」実態を記している。理不尽な教育統制、横並びを強制する風潮と学校の縦社会、疲弊しバーンアウトする教員――その実態を知った上で、それでも教員を目指したい思う人は多分いないだろう。しかし、これが本書を発行する「ねらい」ではない。
 後半の「」の章では、教員という職業には、それでもなお「魅力」や「やりがい」があることを記述した。掲載した事例はいずれも筆者自身が経験したものであり、長いあいだ教員を続けてこられた源泉ともなっている。楽しく賢くなる授業を目指して子どもたちと共に学ぶ喜び、仲間と力を合わせて理不尽さと闘った経験、子どもの様子を伝える学級通信の発行、そして学級担任の魅力、すべてがこの職業の素晴らしさを物語っている。ぜひ読んでいただき、「やはり教員は魅力的な職業」だと感じてもらえればと願う。
しま・かつみ

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