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関連ワード
性的虐待を受けた少年たち
タイトル
著者・編者・訳者
アンデシュ・ニューマン&ベリエ・スヴェンソン著
 
太田美幸訳
発行年月日
2008年 1月 8日
定価
2,750円
ISBN
ISBN978-4-7948-0757-1 
判型
四六判上製
頁数
304ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-
Anders NYMAN(アンデシュ・ニューマン)
児童心理学者・心理療法士。

Borje SVENSSON
ソーシャルワーカー・心理療法士。

目次

訳者まえがき 

1性的虐待―日本の現状 

2男性の性被害 

3本書の意義 13

4スウェーデンにおける取り組み 15


序 35
第二版への序 37

①パトリックに起こったこと 39

②子どもへの性的虐待――数字から見る現実 45

③虐待される少年 60

④父親による虐待 65

⑤怖い、でも会いたい 74

⑥ペドフィリア 80

⑦女性による虐待 97

⑧きょうだいとの性行為 115

⑨「私は大きな目隠しをしていたのです」――ある母親の物語 131

⑩治療の焦点 144

⑪現実を非現実化する 161

⑫トラウマと脅迫的反復行動 172

⑬トラウマの克服 185

⑭スティグマ 194

⑮自己否定感 204

⑯僕はゲイになったのか? 209

⑰教師に虐待された少年たちのグループ治療 214

⑱セックス・リング 228

⑲マシューの治療過程 233

⑳治療の阻害要因 248

㉑治療者の感情 259

㉒性的虐待を受けた子どもたちの治療――課題と可能性 269

㉓結論 283


参考文献一覧 302

内 容

 子どもを被害者とする性犯罪報道が相次ぐ昨今、保護者たちは危機意識を強め、子どもを守るための様々な取り組みをすすめている。性的虐待を生じさせる構造的な要因も数々指摘され、その変革が叫ばれてはいるものの、問題構造はあまりに複雑であり、実効的な対策を導き出すのは容易いことではない。被害者となった子どもたちには、少年であれ少女であれ適切なケアと対策が必要なのだ。
 スウェーデンで1990年に設立された「ボーイズ・クリニック」は、性的虐待を受けた少年の治療機関である。男性の性被害者を専門とする治療機関は世界にいくつか存在するが、スウェーデンのボーイズ・クリニックはそのなかでも比較的初期に設立されたものだ。本書は、ボーイズ・クリニックの約10年間にわたる治療の記録である。

*ボーイズ・クリニックを運営する「レッダ・バーネンRadda Barnen」は国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」のスウェーデン支部。子どもへの暴力、性的虐待、児童ポルノ、児童労働などの根絶に向けて国内外で様々なプロジェクトを展開している。

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