「スマートな労組」? とんでもない! 激しく逞しくドラマチックな闘いの歴史を余さず描く、刺激に満ちた傑作ノンフィクション

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「スマートな労組」? とんでもない! 激しく逞しくドラマチックな闘いの歴史を余さず描く、刺激に満ちた傑作ノンフィクション

関連ワード
ビヨンド! KDDI労働組合20年の「キセキ」
タイトル
サブタイトル
KDDI労働組合20年の「キセキ」
著者・編者・訳者
本田一成著
発行年月日
2022年 4月 25日
定価
2,640円
ISBN
ISBN978-4-7948-1207-0 C0036
判型
四六判並製
頁数
314ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-本田一成(ほんだ・かずなり)
武庫川女子大学経営学部教授。博士(経営学)。人的資源管理論、労使関係論専攻。
主な著書として『オルグ!オルグ!オルグ! 労働組合はいかにしてつくられたか』『写真記録・三島由紀夫が書かなかった近江絹糸人権争議』(共に新評論)などがある。

内容

 「労働組合っていうのは、先輩たちから預かった財産・宝物。だから、常に磨き続けて、ピカピカにしておかなきゃいけない。もし、磨き続けることができないなら、せめて汚さずに次の世代に渡していかなきゃあかんよな。それがお前さんたちの使命なんだ」(元KDDI労組中央執行委員・杉山豊治)
 これが国際電電労組、KDD労組を経て、激動の情勢下で2000年に誕生したKDDI労組の、今に受け継がれる精神だ。本書は同労組の絶望と希望、その20年間の「軌跡」に迫るノンフィクションである。
 華々しくも熾烈な競争を繰り広げるICT業界にあって、ベースアップを実現しながら、勤務間インターバル制度、非正規社員の待遇改善、被災地支援など数々の取り組みで「先駆的」と呼ばれるKDDI労組は、労働界では「スマートな労組」という印象をもたれ、名声を集めてきた――スマート? 実は全然、そんなことはない!
 「稲盛イズム」が吹きあれるなか、逞しい気概をもって巻き返しを試みてきた。度重なる企業合併やグループ化で減り続ける加入。次々に見直しを迫られる労働制度。だがそれら数多の葛藤や苦難から決して逃げず、闘い続けたことで、必然とも思える「奇跡」をつかんだ。NHK「プロジェクトX」で見るような激しくドラマチックな歴史がそこにある。
 日本の推定組織率は2021年に17%を切り、労働者の6人に1人にしか労組に加入していない。17%のほとんどは企業別組合員であり、ユニオンショップ制(入社時に労組加入)が効いている。しかも推定組織率は、実際の組織率(主体的、積極的に労組の活動に参加している組合員の組織率)とは違う。労組側は苦境に追い込まれた労働者たちを1人でも多く把捉し、仲間とする必要がある。そして労働者側も、組合の意義を見つめ、相互扶助の意識を高めることが求められる。企業別組合の本当の姿を凝視し、将来を考えていくために、労組関係者だけでなく、未加入の労働者、管理職、経営者にもぜひ読んでいただきたい。(ほんだ・かずなり)

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