生徒も教師も算数・数学が好きになる、「答えのない教室」の理論的・実践的ルーツがここに! BTCの全貌がわかる決定版

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生徒も教師も算数・数学が好きになる、「答えのない教室」の理論的・実践的ルーツがここに! BTCの全貌がわかる決定版
- 関連ワード
- 「考える教室」をつくる 授業はここまで変えられる
- タイトル
- サブタイトル
- 授業はここまで変えられる
- 著者・編者・訳者
- ピーター・リリヤドール著/梅木卓也監訳/有澤和歌子監修
- 発行年月日
- 2025年 11月 12日
- 定価
- 4,950円
- ISBN
- ISBN978-4-7948-1302-2 C0037
- 判型
- A5判並製
- 頁数
- 392ページ
著者・編者・訳者紹介
著者-Peter LILJEDAHL(ピーター・リリヤドール)
1967年スウェーデン生まれ。サイモン・フレーザー大学(カナダ)教授。専門は数学教育学。博士。カナダ数学教育研究会(CMESG)現会長。大学で教鞭を執るかたわら、「考える教室づくり」をテーマに世界中で講演を行っている。
1967年スウェーデン生まれ。サイモン・フレーザー大学(カナダ)教授。専門は数学教育学。博士。カナダ数学教育研究会(CMESG)現会長。大学で教鞭を執るかたわら、「考える教室づくり」をテーマに世界中で講演を行っている。
内容
本書は2023年刊『答えのない教室』のベースとなった本の邦訳である。著者は世界的な数学教育学者で、本書(原題Building Thinking Classrooms in Mathematics 2021年刊)はその代表作であり、一読すれば「答えのない、考える教室づくり」(以下BTCと略)のすべてがわかるようになっている。監訳者の梅木氏は6年以上にわたり、BTCを用いて年400回に及ぶ授業を実践するかたわら、開発者である著者のもとで算数・数学教育の研究を重ね、修士論文も書いており、BTCの国内最良の紹介者といえる。
日本での授業実践の様子は続編『答えのない教室パート2』(池田吉久著、2024年刊)でも紹介されているが、その特徴は際立っている。まずトランプを使って教室を3人ずつのグループに分ける(BTCでは対話を通じて考えるユニットとして3人が最適とされる)。次に机も椅子も片づけて広いスペースを作る。グループごとにホワイトボード1台とマーカーペン1本が支給される。生徒たちはボードの前に立ったまま思考をめぐらし、議論を交わす。そのあいだ教師は教室中を動き回って生徒たちの質問に答えたり、適宜ヒントを出したりする。その光景は通常の授業とはかけ離れている。しかしそれがいかに有効かは、生徒たちの生き生きした表情からおのずと明らかである。
本書では、著者が15年以上にわたる研究成果(400以上の教室、数千人の生徒へのインタビューなど)に基づいてこのメソッドを開発した経緯も語られる。つまり単なる実用書ではなく、確固たる裏づけのもとに「考える教室づくり」の有効性が示されているのである。流山市立おおぐろの森中学校校長・前川秀幸氏は「答えのない教室」を、「にぎやかだけどうるさくない授業」と評した。その背景を含めた手法の全貌を、ぜひ日本の教育関係者のみなさんにも知ってもらい、生徒も教師も楽しめる授業づくりに役立てていただきたい。
(編集部)
日本での授業実践の様子は続編『答えのない教室パート2』(池田吉久著、2024年刊)でも紹介されているが、その特徴は際立っている。まずトランプを使って教室を3人ずつのグループに分ける(BTCでは対話を通じて考えるユニットとして3人が最適とされる)。次に机も椅子も片づけて広いスペースを作る。グループごとにホワイトボード1台とマーカーペン1本が支給される。生徒たちはボードの前に立ったまま思考をめぐらし、議論を交わす。そのあいだ教師は教室中を動き回って生徒たちの質問に答えたり、適宜ヒントを出したりする。その光景は通常の授業とはかけ離れている。しかしそれがいかに有効かは、生徒たちの生き生きした表情からおのずと明らかである。
本書では、著者が15年以上にわたる研究成果(400以上の教室、数千人の生徒へのインタビューなど)に基づいてこのメソッドを開発した経緯も語られる。つまり単なる実用書ではなく、確固たる裏づけのもとに「考える教室づくり」の有効性が示されているのである。流山市立おおぐろの森中学校校長・前川秀幸氏は「答えのない教室」を、「にぎやかだけどうるさくない授業」と評した。その背景を含めた手法の全貌を、ぜひ日本の教育関係者のみなさんにも知ってもらい、生徒も教師も楽しめる授業づくりに役立てていただきたい。
(編集部)