「重要なのは疑問を持ち続けること」(アインシュタイン)。生徒中心の授業を実現するために「問い」をハックしよう!

978-4-7948-1200-1

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「重要なのは疑問を持ち続けること」(アインシュタイン)。生徒中心の授業を実現するために「問い」をハックしよう!

関連ワード
質問・発問をハックする 眠っている生徒の思考を掘り起こす
タイトル
サブタイトル
眠っている生徒の思考を掘り起こす
著者・編者・訳者
コニー・ハミルトン著/山﨑亜矢・大橋康一・吉田新一郎訳
発行年月日
2021年 12月 24日
定価
2,750円
ISBN
ISBN978-4-7948-1200-1 C0037
判型
四六判並製
頁数
328ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-Connie HAMILTON(コニー・ハミルトン)
25年にわたり教師、教授法コーチ、校長として教育に関わり続けてきた。現在は教育委員会カリキュラム・ディレクターのかたわら、北米各地の教育現場で相談役として活躍中。
本書はS・サックシュタインとの共著『宿題をハックする』に続く2冊目の著書。

内容

 教師は1回の授業中(そして在職中)にいくつの「質問」をするのだろうか? 生徒たちに向けて何か質問を発するとき、教師はその意図に応じて問いの内容や順番、タイミングを図る。それによって教室の学びの質が決まると言っても過言ではない。だが、「先生が教室で生徒に質問をする」という行為自体がごく当たり前のこととみなされているために、実際には「教室での質問・発問」はルーティン化し、その「質」が問われずにきてしまっている。
 教師でもある著者は、アメリカ各地における「生徒主体の授業」を視察し、質問・発問を通じて「真に生徒とつながることのできる教授法」を長年にわたり研究してきた。その結果、数多の現場で実地に観察した幾通りもの授業にあるパターンを見出した。教師の口調、伝え方、教室の人間関係が、生徒の学習の質、速度、深さに大きく影響していたのだった。
 生徒主体の授業を実現するためには、教室における教師の役割、そして生徒の役割を捉え直す必要がある。本書はそのための最高の手引きであり、考え方のエッセンスだけでなく個々の事例も、日本の教育現場に大きな示唆を与えるだろう。
 世界的な教育学者であるジョン・ハッティ教授は、その著書『教師のための可視化された学習』の中で、生徒との信頼関係を築く上で「信頼」「力強さ」「適性」「即時性」という4つの要素が重要だと述べている。本書で紹介されている「質問・発問のハック法」もこの4要素に基づいており、その授業への応用法を具体的に記している。
 アインシュタインの言葉にあるように、「重要なのは、疑問をもつことをやめないこと」である。「正しい質問」を探すことが「答え」に導くのだ。あなたの教室で、生徒は積極的に質問しているだろうか? どのような学習目標を設定すべきだろうか? そして目標達成の最良の方法は何か? 生徒が自ら考え、活発に質問を発するいきいきとした授業のために、本書を通じて「質問」の奥深さ・重要さを確認していただければと思う。
(やまさき・あや 高知工科大学講師)

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