〈2005/2006カナダ首相出版賞・審査員特別賞〉受賞

ドラマ教育って何! と思っている人は是非読んでみて。

想像力・表現力・リテラシー・洞察力を育むドラマ教育の方法を紹介する格好の入門書

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関連ワード
ストーリードラマ
タイトル
サブタイトル
教室で使えるドラマ教育実践ガイド
著者・編者・訳者
デイヴィッド・ブース(David BOOTH)著
 
中川吉晴・浅野恵美子・橋本由佳・五味幸子・松田佳子訳
発行年月日
2006年 11月 8日
定価
2,200円
ISBN
ISBN4-7948-0714-7 
判型
A5判並製
頁数
240ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-David BOOTH(デイヴィッド・ブース)
トロント大学オンタリオ教育研究所名誉教授。
専門はアート教育、特にドラマやリテラシー(読書、作文、詩作)。
学校におけるドラマ教育・リテラシー教育の実践と研究の国際的第一人者。
著書は30冊以上に及び、本書は代表作。

内 容



 カナダ最大の都市トロントは多民族・多文化からなる美しい町ですが、この町ではアート教育が盛んです。本書はそのなかでも特にドラマ教育について述べたものです。著者はドラマとリテラシーの分野の第一人者であるデイヴィッド・ブース氏です。
 ブース氏の主著である本書は、ドラマ教育の考え方や実践の方法を、多くの実例をまじえて紹介している格好の入門書です。この本を読むと、カナダ社会のなかでドラマ教育がどのようにして育ってきたのか、そして多くの学校でどんなドラマ教育が行われているのかが手に取るようにわかります。
 ここでいうドラマとは学芸会で上演されるお芝居や演劇ではありません。それは学校のさまざまな学習場面で誰もが参加できるようなドラマ活動を指しています。本書では、物語とドラマを結びつけた学びの様式である「ストーリードラマ」が主題となっています。物語をドラマにして体験してみることで、子どもたちは物語に描かれた想像の世界を自由に探究し、そこで見いだしたものを自分の演技や語りによって創造的に表現します。このようにドラマ教育は、子どもの想像力と表現力を高めますが、同時に読み書きの力、考える力、他者を理解し、共感する力なども育みます。また、架空の世界に入り込むことによって、現実社会の問題や自己の生きる意味も探究されるのです。このような教育は今日、日本でも強く求められているものではないでしょうか。
 ドラマ教育はとても大きな可能性を秘めています。長年にわたって培われてきたカナダのドラマ教育は高い水準に達していますが、日本でも今後ドラマ教育が育っていくことを願ってやみません。

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