子どもたちの「問題行動」にどう対処すべきか。米国で実証済み、真の成長に資する指導をめざす「関係修復のアプローチ」を詳説。

978-4-7948-1169-1

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子どもたちの「問題行動」にどう対処すべきか。米国で実証済み、真の成長に資する指導をめざす「関係修復のアプローチ」を詳説。

関連ワード
生徒指導をハックする
タイトル
サブタイトル
育ちあうコミュニティーをつくる「関係修復のアプローチ」
著者・編者・訳者
ネイサン・メイナード+ブラッド・ワインスタイン著/高見佐知・中井悠加・吉田新一郎訳
発行年月日
2020年 12月 14日
定価
2,640円
ISBN
ISBN978-4-7948-1169-1 C0037
判型
四六判並製
頁数
270ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-
Nathan MAYNARD(ネイサン・メイナード)
米インディアナポリスPurdue Polytechnicハイスクール管理職。「関係修復のアプローチ」の文化を育む「BehaviorFlipシステム」を開発。ユース・ワーカー・オブ・ザ・イヤー受賞。
Brad WEINSTEIN(ブラッド・ワインスタイン)
同校管理職。生徒主導型科学プロジェクトの先駆者。科学分野のティーチャー・オブ・ザ・イヤー受賞。

内容

 「生徒指導の方法を誤れば、生徒のその後の人生に大きな影響を与えてしまう」。本書の「はじめに」に述べられている言葉です。大変重い指摘ではないでしょうか。生徒は成長の途上にあるわけですから、様々な問題行動が現れてくるのは当然でしょう。しかし、その問題行動が誰かに取り返しのつかないほどの深い傷を負わせてしまうような事態は阻止しなければなりません。その行為を受けた生徒の人生に、それこそ深刻な影響を与えてしまうことになります。
 では、問題行動に対して、私たちはどのように対応すればよいのでしょうか。厳罰を課すだけでは真の成長は難しいとしても、本人が行為の深刻さを受け止めず、結果への責任もとらないのであれば、それこそ成長は望めそうにありません。
 本書では、その解決方法として、アメリカですでに効果が実証され、今後の発展にも大きな期待が寄せられている「関係修復のアプローチ」を紹介しています。「関係修復のアプローチ」とは、誰であれコミュニティから排除しないという信念のもと、関係性の修復を重視するものです。本書ではまた、学級や学校を安心して学びあい、成長できる場(コミュニティ)とするために、学校として取り組むべき日常の予防的な方策についても詳述しています。とくに、マインドセット(第5章)、マインドフルネス(第6章)、共感力(第7章)に関して描かれていることは、不安定な感情や困難に直面したときに生徒がそれを乗り越えるための現実的なツールを提示しており、その後の人生においても心強い指針となるでしょう。
 著者の、どこまでも愛情深い眼差しと、確かな実践に裏打ちされたヒントが満載の本書を、ぜひ日本の教育現場で奮闘されている先生方、またその指導に接している生徒と保護者のみなさん、そして教育にかかわるすべての方々に読んでいただきたいです。
(たかみ・さち 公益財団法人未来教育研究所研究開発局長)

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