産業クラスターを軸に果敢に地域再生をめざす中南米の経験に日本の地域経済の未来を読み取る。シリーズ待望の完結編!全3巻完結!

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タイトル
地域経済はよみがえるか
サブタイトル
ラテン・アメリカの産業クラスターに学ぶ
著者・編者・訳者
田中祐二・小池洋一編
 
共同編集代表:内橋克人・佐野誠・田中祐二・小池洋一・篠田武司・宇佐見耕一
発行年月日
2010年 12月 21日
定価
3,564円
ISBN
ISBN978-4-7948-0853-0 
判型
四六判上製
頁数
432ページ

著者・編者・訳者紹介

編者-田中祐二(たなか・ゆうじ)-
1951年生まれ。
立命館大学経済学部教授。
国際政治経済学、多国籍企業論専攻。
『新国際分業と自動車多国籍企業』など。
編者-小池洋一(こいけ・よういち)-
1948年生まれ。
立命館大学経済学部教授。
開発研究、地域研究(ラテン・アメリカ)専攻。
『ラテンアメリカ新生産システム論』(共編著)など。

内 容

 日本の地域経済は疲弊している。とりわけ地方では輸入の増加と生産の海外への移転によって産業が萎縮し、消費の場であった商店街も多くがシャッターで閉ざされ、人々は生産でも消費でも排除されるようになった。かつて日本の地方には多くの地場産業が存在し、技術と技能が蓄積され、人々の暮らしを支えていたが、現在ではその多くがすでに消えたか、あるいは存続の危機に直面している。大都市から誘致した量産型の工場も、中国など海外に移転されるか生産規模を縮小している。国際競争力を失った産業を保護し無理やり存続させる施策では問題は解決されない。それはむしろ海外との貿易摩擦を引き起こすだけでなく、産業調整を遅らせ経済全体を衰退させる。重要なのは新しい技術と産業を創造することである。ラテン・アメリカでは他に先んじて徹底した新自由主義的改革が実行され、各地で地域経済が厳しい国際競争に晒され、地域から産業と雇用が急速に失われた。しかし同地では、こうした大きな環境変化に対して、固有の自然や文化など多様な資源を活用しつつ、不足する技術などの資源を海外から導入し、外国企業と提携するなどして、海外を含め新たな市場を開拓することによって成長を達成する地域が多数生まれている。そこでは、新たな産業創造の担い手は個々の企業であるが、同時に企業間のネットワークや、政府、大学、研究機関などが連携して提供する支援サービス(資金、技術、デザイン、人材育成、輸出チャネル、見本市開催など)もまた重要な役割を担っている。ラテン・アメリカではこのように多様な経済主体から形成された産業クラスター(集積)が地域経済と人々の暮らしを強化し、創造しているのである。本書は「理論編」と「実践編」から構成され、前者では産業クラスターの理論的枠組みを整理し、後者ではチリのワインやブラジルの航空機産業をはじめ、日本の地域経済再生に多くの示唆をもつ11の実例をとりあげている。
(編者 小池 洋一)

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