「本を読むこと・本について語ること」が文化となっている教室の実践例を通じて、「読む力」を育む学習・教育の方法を深める。

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タイトル
読書家の時間
サブタイトル
自立した読み手を育てる教え方・学び方【実践編】
著者・編者・訳者
プロジェクト・ワークショップ編著
発行年月日
2014年 4月 17日
定価
2,160円
ISBN
ISBN978-4-7948-0969-8 
判型
A5判並製
頁数
264ページ

著者・編者・訳者紹介

編著者-極めて効果的な学び方・教え方として、欧米で主流になりつつある「ワークショップ」の手法を、日本の実情に合った形で実践し、その手法を各教科領域で普及させることを目的に活動している有志チーム。

内 容

 本書は、2009年に刊行した『リーディング・ワークショップ―「読む」ことが好きになる教え方・学び方』の、日本の教室における実践編です。私たちはこの教室の時間を「読書家の時間」と呼んでいます。過去5年間、「読書家の時間」を実践するなかで、読むことが好きになり、読書家として目覚ましい成長を遂げた子どもたちの姿を数多く目にしてきました。それは、この時間が設けられている教室では、手を伸ばせば届くところに本があり、本を読むことと本について語ることが文化となっているからです。子どもたちは、「読むこと」とは、「1人で行う」だけでなく、友達と共有できる楽しみでもあることを、ペア読書やブッククラブなどを通して日々体験しています。そのなかで教師は、子どもたちの成長に軸足を合わせながらいろいろな読み方を教え、一人ひとりの子どもの様子をよく観察し、それぞれの選書や本への取り組み方に必要な支援を行っています。そして、教科書よりはるかに広い本の世界で子どもたちの可能性を拓いていきます。このような授業は、国語の教科書を「こなす」だけでは実現できません。読む力は、実際に多様な本をたくさん読むこと抜きには身につかないからです。さらに、授業で学んだことが日常の読書生活に生かせるように、学んだことをふり返る機会も大切にする必要があります。本書ではこのように、子どもたちが読むことを好きになり、読むことが習慣になるような教え方・学び方を、実践を踏まえて紹介しています。本書は、「書くこと」に焦点をあてた『ライティング・ワークショップ』、そしてその実践編である『作家の時間』(いずれも既刊)の「読むこと版」でもあり、読み・書きのつながりを大切にすることによる相乗効果が期待できます。私たちの教室では、子どもたちは作家として、また読書家として本に取り組むことが大好きです。
(文・編著者)


もくじ

はじめに  i

プロローグ――「読書家の時間」で学ぶ教室から  3

第1章 最初の10時間
  1 5年生の最初の10時間  9
    1時間目 図書コーナーをつくろう  9
    2時間目 本を紹介しよう  10
    3時間目 教師の読書体験を大公開!  11
    4時間目 30分間、読書に夢中になろう  12
    5時間目 読書ノートを書き始めよう  13
    6時間目 こうやって本を選んでみよう
           ――教師の選書テクニック大公開!  14
    7時間目 教師の本の読み方大公開!
          ――様々な読み方があることを教える  14
    8時間目 ゴールデンウィークは読書ジョギングに挑戦!  16
    9時間目 ゴールデンウィークの前に読書の達人の
           公開グループインタビュー  17
    10時間目 ペアで本を読もう  18
  2 1年生の最初の10時間  20
    1時間目 教室の本の世界を探検してみよう!  20
    2時間目 題名を見て、それから中をパラパラと見て選書する  20
    3時間目 読むことを楽しむために、読みたい場所で読もう  22
    4時間目 「ぴったりの本」を探す前の「スラスラ本」を
           どんどん読もう  22
    5時間目 読んだ本からお気に入りのところを探す  23
    6時間目 「お気に入りぺったんこ」探し(付箋を付ける)  25
    7時間目 イメージしながら読もう
           ――頭の中にテレビができた  26
    8時間目 読書家の時間の1時間の流れ  27
    9時間目 自分にぴったりの本を探すには  28
    10時間目 考え聞かせで読み手のしていることを
           体験する  30

第2章 読書環境をつくろう――読書家の時間をサポートする環境づくり
  1 本などの必要なものを揃える
       ――教室内のハード面  33
    1 教室内に図書コーナーをつくる  34
    2 掲示物  38
    3 しおりと付箋  40
    4 読書ノート  42
    5 個人フォルダー  42
  2 人とのかかわりを活かす
      ――教室内のソフト面  44
  3 保護者や大人のかかわりを活かす
      ――教室外のソフト面  46
    1 保護者との様々なかかわりを増やす  46
    2 保護者との読み聞かせ交換ノート  48
    3 同学年・異学年との交流  49
  4 そして、自立した読み手へ
      ――教室外のハード面  51
    1 保護者の協力を得て本を集める  51
    2 公共図書館の利用  52

読書家の時間の1時間の流れ   57

第3章 ミニ・レッスン――教師が全員にしっかり教える時間
  1 ミニ・レッスンの実践例  60
    1 読書生活をつくり出すミニ・レッスン(3年生)  60
    2 年間計画から生まれるミニ・レッスン(5年生)  63
    3 カンファランスから生まれるミニ・レッスン(2年生)  66
    4 共有の時間から生まれるミニ・レッスン(4年生)  70
  2 6年生の子どもたちの声
      ――1年間続けてミニ・レッスンを受けて  73
  3 ミニ・レッスンの目的別の分類  74
    1 目的に応じた幅広い読書をするミニ・レッスン  75
    2 効果的な読み方を使って解釈や理解を深め、広げる
        ミニ・レッスン  75
    3 本や文章を読んで、考えたことを交流する
        ミニ・レッスン  77

第4章 カンファランス
  1 カンファランスとは  83
  2 絵ばかり見て、文字を読んでいないあゆみさん(1年生)への
      カンファランス  84
  3 カンファランスと一斉授業の違い  86
  4 個別カンファランスだからこそ伸びていった木下くんと
      沢木さん(5年生)  88
  5 子どもの実態と指導を重ねあわせる  95
  6 対話を重ねるカンファランス  96
  7 選書に課題のある子どもたち(4年生)への
      グループ・カンファランス  98
  8 カンファランスで子どもと対話をする  102
  9 教師が読んでいない本でもカンファランスはできる  103
  10 カンファランスは子どもの成長が感じられる教え方  105

第5章 共有の時間
  1 ペアで共有する(6年生)  108
  2 年度初めの共有の時間(3年生)  110
  3 みんなで読んだ本を共有する(1年生)  111
  4 「詩人の椅子」で読んだ詩を共有する(4年生)  112
  5 共有の時間のバリエーションとその効果  113
    1 共有のバリエーション  114
    2 共有の時間の効果  116

第6章 ガイド読み
  1 ガイド読みとは  121
  2 低学年へのガイド読み
      ――『はらぺこあおむし』を使って  122
  3 高学年へのガイド読み
      ――『エンデュアランス号大漂流』を使って  128
  4 ガイド読みの特徴  132

第7章 友達同士で読む
  1 本の紹介  133
    1 スピーチによる紹介  135
    2 がんばりフォルダー  136
    3 本の紹介文・紹介カード  136
  2 本について話し合う  138
    1 ペア読書  139
    2 読書パートナー  142
    3 ブッククラブ  144
    4 大人のブッククラブのすすめ  153

第8章 評価
  1 評価観を変える  157
  2 対話での評価が有効な横田くん  158
  3 子どものための評価  161
  4 ポスターでの評価が有効だった高島くん  162
  5 多様な評価方法で子どもを伸ばす読書家の時間  164
  6 自己評価力を育てる  164
  7 目標設定で意欲的に読むようになった中沢くん  165
  8 自己評価しながら成長し続ける子どもたち  167
  9 進んで行える楽しい評価  168

第9章 年間計画
  1 年間計画づくりのベース  174
    1 作家の時間の経験  174
    2 「逆さま計画」と「ユニット」  175
    3 学習指導要領と教科書  176
  2 年間計画を立てる  181
  3 時間を確保する  188
  4 年間計画の調整  189

第10章 教師の変容

コラム 子どもの変容
  1 アンケート結果から見た読書家の時間への子どもたちの反応  19
  2 本嫌いから本好きになった高谷くん(5年生)  32
  3 保護者にも伝わった若南さんの成長(3年生)  54
  4 グループ・インタビューから分かる子どもたちの成長  119
  5 ブッククラブを通して読み手として成長した
      理香さん(6年生)  155
  6 教師が変わることで子どもが変わる(2年生)  201

あとがき  203

資料1  読書家の時間Q&A集  207
資料2  「読むこと」のアンケート  213
資料3  優れた読み手が使っている方法(低学年用)  215
資料4  優れた読み手が使っている方法(高学年用)  217
資料5-1  ブッククラブで使えるシート1  219
資料5-2  ブッククラブで使えるシート2  220
資料5-3  ブッククラブで使えるシート3  222
資料5-4  ブッククラブで使えるシート4  223
資料6  めざせ! 読み読みマスター チェックシート
       (低学年)  225
資料7  小学校学習指導要領国語科「読むこと」領域と
       リーディング・ワークショップとの比較  228
資料8  読書家の時間の年間計画(6年生)  232
資料9  「読書家の時間」おすすめ本リスト  236

プロジェクト・ワークショップとは  248

好評既刊書

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