新装版刊行によせて
子どもたちを戦場から救い出すために

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タイトル
新装版 世界の子ども兵
サブタイトル
見えない子どもたち
著者・編者・訳者
レイチェル・ブレット&マーガレット・マカリン著
 
渡井理佳子訳
発行年月日
2009年 2月 20日
定価
3,456円
ISBN
ISBN978-4-7948-0794-6 
判型
A5判並製
頁数
300ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-Rachel Brett(レイチェル・ブレット)(在ジュネーブ・クエーカー国連事務所副代表、人権・難民担当)とMagaret McCallin(マーガレット・マカリン)(国連難民高等弁務官事務所「子どもの権利のための行動プログラム」コーディネーター)は子どもの人権問題に長年携わる専門家。
訳者-渡井理佳子(わたい・りかこ)
1965年千葉県習志野市生まれ。
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了、米国Harvard Law School LL.M.Program修了、慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得、筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士後期課程修了、博士(法学)。米国ニューヨーク州弁護士。現在、慶應義塾大学大学院法務研究科教授(行政法)。

内 容

 初版から7年近くの時を経て、新装版を世に送り出すこととなった。かつて原書を手にした時は、子ども兵をめぐる問題の複雑さに驚きと戸惑いを覚えつつも、翻訳書の公刊で何かが変わることを期待していた。その時の思いが、時間の流れの中で実を結んだように感じている。国際的な支援の広がりは、問題の深刻さを隠しきれなくなり、子ども兵たちが目に見えるようになってきた結果ともいえるであろう。子ども兵が置かれている状況は、様々なメディアにおいても取り上げられるようになった。映画『イノセント・ボイス 12歳の戦場』(ルイス・マンドーキ監督、2004年、メキシコ)の原作を執筆し、脚本も共同担当したオスカー・トレス氏は、子ども時代にエルサルバドルの内戦を生き抜いたという経験の持ち主である。実体験に基づくこの映画は、私達には何ができるのかを鋭く問いかける。子どもたちを救うためには、子どもの権利条約が世界中で遵守されていることが大前提となる。子どもを兵士にすることは、条約とその選択議定書に違反する重大な犯罪のひとつであり、これに関与した者の責任が問われなければならない。そこで、本書の初版刊行後の2003年から活動を開始した国際刑事裁判所の今後が注目されている。子ども兵の問題が目に見えるようになり、元子ども兵が社会復帰を果たすまでには、まだかなりの道のりがあるものと思われる。しかし、子どもたちをめぐる状況は、僅かずつではあるが良い方向に進んでおり、日本政府や日本のNGOも元子ども兵の教育や職業訓練に積極的な協力を行ってきた。
 この新装版が、初版と同様に日本の多くの人々の手にわたることを願いながら、今後の動きを見守り、問題から目をそらさずにいたいと考えている。(訳者 渡井理佳子)

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