異色の思想家が語りつくす、「フクシマ後」の人間像・世界像!

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放射能を食えというならそんな社会はいらない、ゼロベクレル派宣言
タイトル
著者・編者・訳者
矢部史郎著
 
聞き手・序文:池上善彦
発行年月日
2012年 6月 21日
定価
1,980円
ISBN
ISBN978-4-7948-0906-3 
判型
四六判並製
頁数
212ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-矢部史郎(やぶ・しろう)-
1971年生まれ。
90年代からさまざまな名義で文章を発表し、社会運動の新たな思潮を形成した一人。
高校を退学後、とび職、工員、書店員、バーテンなど職を転々としながら、独特の視点と文体で執筆活動を続けている。
人文・社会科学の分野でも異彩をはなつ在野の思想家。
主な著書に、『原子力都市』『3・12の思想』(ともに以文社)、『愛と暴力の現代思想』(山の手緑との共著、青土社)など。

内 容

 2010年3月、奇しくも「フクシマ」のちょうど1年前、現在の状況を予見したかのような『原子力都市』(以文社)を出版していた著者・矢部史郎氏。彼は福島第一原発の事故を知るや、ただちに東京から愛知へと退避。以来、空間・食品の放射線量の市民計測活動にたずさわりつづけています。「科学」を専門家だけの手に委ねていては、人間の生命がおびやかされる危険がある―そう悟った人々が、このように各地で計測活動をたちあげ、「たとえ1ベクレルでも余計に摂取しない」ことをめざして、懸命の闘いをつづけています。
 矢部氏は、この「民衆による、民衆のための放射能防護活動」の重要性を強調します。民衆の放射能防護活動をつうじて、「原子力ムラ」「御用学者」に典型的な、「科学」の占有・利権化のシステム全体の極端ないびつさと非合理性があばかれている……そして、いまや民衆の放射能防護活動は、科学だけでなく、思想・概念・言葉の全領域に亀裂を走らせている……本書は、矢部氏が、このような考察と分析にもとづいて、元『現代思想』編集長の池上善彦氏を聞き手に、「ポスト・フクシマ」の人間像と世界像をめぐって縦横に語りつくす、刺激にみちた思想書です。

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