予防外交、平和維持活動など、今日の国連の基礎をなす平和的解決の手法を編み出した勇敢な冒険者・ハマーショルドの本格評伝!

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タイトル
世界平和への冒険旅行
サブタイトル
ダグ・ハマーショルドと国連の未来
著者・編者・訳者
アンナ・マルク=ユングクウィスト+ステン・アスク編/ブライアン・アークハート、セルゲイ・フルシチョフ他著/光橋翠訳
発行年月日
2013年 7月 3日
定価
4,104円
ISBN
ISBN978-4-7948-0945-2 
判型
四六判上製
頁数
376ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-ダグ・ハマーショルド Dag HAMMARSKJ?LD
1905年スウェーデン生まれ。政府高官を経て、1953年第二代国連事務総長に就任。61年アフリカ・エンドーラでの飛行機事故により殉職。54年よりノーベル文学賞選考委員。没後にノーベル平和賞受賞。著書に『V?gm?rken(道しるべ)』。

内 容

 時は冷戦まっただなか。世界平和のために創立された国連は、米ソの対立によって安全保障の機能が停止し、その権威は失墜の一途をたどっていた。その国連を蘇らせて今日の活動の基礎を築いた人物こそが、中立国スウェーデン出身という理由から若くして第二代国連事務総長に選ばれたダグ・ハマーショルドである。
 就任間もなく、朝鮮戦争に従軍した米軍兵士が中国政府によって捕虜とされたのを、周恩来との交渉に臨んで釈放を実現。スエズ危機が勃発すると、史上初の平和維持軍を結成し事態の収束に寄与。このように国連事務総長としての先例のない行動によって世界中の人々を驚かせたハマーショルドは、紛争の危機に直面するたびに平和的解決の手法を編み出し、今日では国連の重要な役割となった予防外交を確立し、平和維持活動の基礎をつくっていった。中立の姿勢を固持したために次第に大国からの反感を招くが、固い決意と中小国の支持によって、国連事務総長の座をゆるぎないものとする。登山家でもあった彼は、世界平和を探求するこの任務を「人類の偉大なる冒険」になぞらえ、「山頂」をめざして業績を積み重ねていく。しかし、険しさを増す冒険の旅は、志半ばにして、停戦調停に赴く航空機の墜落事故により突然、幕を閉じる。この冒険のゴールとして彼が希求した国連の未来像とはどのようなものだったのか、そして我々は今、そこから何を学ぶことができるのか―
 本書は、スウェーデン政府が彼の生誕100周年記念事業として編纂した評伝集である。国際政治の研究者や実務家が、彼の政治思想からプライベートでの多才な活動までを多角的に論じており、類まれなリーダーシップを発揮したこの「冒険者」の壮大なビジョンと人物像が鮮やかに描き出されている。国内外の政情が混迷を極め、強力なリーダーシップが求められる今こそ、外交・政治・公務に携わる方や志す方はもちろんのこと、平和を使命として生きた一人の勇士の物語として、国際関係に関心のある幅広い層の読者に手に取っていただければと願う。(訳者:光橋 翠)

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