大いなる代償を払って私たちは「近代」と訣別する大きなチャンスを得た。震災「支縁」が私たちに伝える明日へのメッセージ

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タイトル
3・11以後を生きるヒント
サブタイトル
普段着の市民による「支縁の思考」
著者・編者・訳者
三好亜矢子・生江明編
発行年月日
2012年 11月 16日
定価
2,700円
ISBN
ISBN978-4-7948-0910-0 
判型
四六判上製
頁数
312ページ

著者・編者・訳者紹介

編者-三好亜矢子(みよし・あやこ)-
1956年生まれ。
家庭通信社記者。ドキュメント・アイズ代表。福島県二本松市の農家と都市住民との交流ツアーを主宰。
生江明(なまえ・あきら)-
1948年生まれ。
日本福祉大学経済学部教員。長年、NGOやODAの途上国社会開発支援に従事。自然災害や戦争災害地の救援・復興に関わる。

内 容

 東日本大震災では、「絆」の大合唱の下、官民を問わずスーパーマンのような「自己完結型」のボランティア像が強調されることで自発的な市民の動きが抑制される動きが目立ちました。他方、どこにでもいる普段着の市民によるユニークな支援の「かたち」も無数、出現しました。本書では、第一部で今回の震災で行われた政府はじめ自治体、NPO、市民グループなどによるさまざまな支援について振り返ります。第二部では日本人のDNAに息づく「困っているときはお互いさま」の精神に基づき、「支援」ならぬ自由闊達な「支縁」を展開した13名の方々から原稿をお寄せいただきました。宮城県山元町を拠点に「がれきに見えるもの」の中からそれぞれの家族にとって大切なものを掘り出す若者グループはじめ、他県の町会と防災協定を結んでいた宮城県仙台市の町会長やコンビニより多いお寺のネットワークをフル回転させた岩手県最上町のご住職、福島第一原発事故による放射能汚染の影響を少しでも軽減しようと短期疎開などの活動を進める福島市在住の女性たちなど、知恵と工夫が詰まった多彩な活動を展開してきた方々です。私たち編者はこうした「支縁」を貫くものを、「小さく」「多様であること」「現場中心で丁寧」「対話重視」「夢があること」の五原則にまとめました。第三部では、3・11以前の便利で快適、経済効率重視の社会を取り戻すためではなく、自然や他者、未来世代と共生しながらお互いが支え合う、小さなコミュニティをアメーバ状につなぐ「支縁」の思想について考察します。大いなる苦しみと悲しみに満ちた代償を払って私たちは「近代」と訣別する大きなチャンスを得ました。本書が読者の皆さんにとって3・11以後をともに生きるためのヒントになれば望外の幸せです。
(編者 三好 亜矢子)

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