人びとの希望が「まち」を再起させつつある?復旧・復興の先へと歩み続ける被災地との対話と協働のために。
好評緊急現場報告第2弾!

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タイトル
東日本大震災と地域産業復興 Ⅱ
サブタイトル
2011.10.1〜2012.8.31 立ち上がる「まち」の現場から
著者・編者・訳者
関満博著
発行年月日
2012年 10月 25日
定価
4,104円
ISBN
ISBN978-4-7948-0918-6 
判型
A5判上製
頁数
368ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-関満博(せき・みつひろ)-
1948年生まれ。
明星大学経済学部教授、一橋大学名誉教授。博士(経済学)。
岩手県および同県宮古市、北上市、宮城県気仙沼市など東日本各地の産業復興にアドバイザーとして携わる。
『沖縄地域産業の未来』『中山間地域の「自立」と農商工連携』など編著書多数。

内 容

 東日本大震災発生から約一年半が経過した。筆者はこの間、北は青森県八戸市から、南は福島県いわき市、内陸は岩手県花巻市から茨城県常陸大宮市あたりまでの、地域産業の被災と復旧の「現場」を歩いてきた。ほぼ一年半で100日ほどを訪問に割いてきたが、時期により、場所により、被災と復旧の状況は様々であり、この震災の影響の拡がりと深さを痛感し続けていた。
 それらの地域の中でも、県や市町村によって復旧の進み方に相当の差が出てきていることが気になった。県レベルでいえば全体的には岩手県が一番早く、次いで宮城県、そして原発災害に見舞われている福島県は相当に辛い状態が続いている。そうした違いは被災の程度と質に関係しているのかもしれない。また、同じ県内でも市町村により状況はかなり異なってみえた。さらに、市町村ごとに、震災以前からの地域産業振興への取り組みの差が、復旧・復興過程にも大きな影響を及ぼしていることが痛感された。従来から地域産業振興に実績を積んできたところでは、早い段階で市町村の担当者と地域の事業者とのコミュニケーションが密になり、再建への効果的な支援が行われていた。そして一部の市では、被災後一年半を経過した現在、基礎的な環境はほぼ整備されたとして、次の展開に向かっていた。そうした地域では、被災企業の再建だけでなく、さらに踏み込んで成熟化・人口減少・少子高齢化といった最新の国内的条件、そしてアジア・中国の躍進といった対外的な条件を受け止めたうえで、新産業・企業の創出がテーマとして深く意識されているのである。
 被災後一年半を過ぎ、明らかに私たちは第二ステージに踏み込んでいく。次の一年は被災地が「創造的な場」として、新たな地域産業を生み出していく時になることが期待される。この一年間の被災地の地域産業と中小企業を振り返り、将来の課題を提示する本書が、第二ステージに向かうための踏み石になっていくことを願う。(著者 関 満博)

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