地元で愛される「麺」が、まちおこしへの人びとの「思い」をひとつにする!

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関連ワード
「ご当地ラーメン」の地域ブランド戦略
タイトル
著者・編者・訳者
関満博・古川一郎編
発行年月日
2009年 2月 25日
定価
2,750円
ISBN
ISBN978-4-7948-0792-2 
判型
四六判並製
頁数
256ページ+カラー口絵4ページ

著者・編者・訳者紹介

編者-関満博(せき・みつひろ)
1948年生まれ。
一橋大学大学院商学研究科教授。経済学博士。
フィールドワーク集『地域産業の「現場」を行く』(既刊第1集)など編著書多数。
古川一郎(ふるかわ・いちろう)
1956年生まれ。
一橋大学大学院商学研究科教授。
共著に『超顧客主義』『反経営学の経営』(いずれも東洋経済新報社)他。

内 容

 近年、「B級グルメ」によるまちおこしが各地で取り組まれている。ラーメン、焼きそば、カレーなど、私たちの周りのごく普通の「食」に光が当てられ、多くの人びとに親しまれている。これまでのまちおこしと言えば、伝統的な地場産業の再生、企業誘致など、いわば、まなじりを決して取り組まれてきたものが多いが、「B級グルメ」によるまちおこしは、そうしたものとはかなり様相が異なるように見える。多くの市民が参加できること、当事者は必死の面持ちであるにしても、どこかほのぼのとしたゆとりのある取り組みであることも興味深い。このような中で、「ラーメン」は独特な位置にあるように見える。日本ではラーメンは特に好まれ、数十年前からは「札幌ラーメン」「博多ラーメン」など地域独特の銘柄が広く知られるようになり、人びとの食生活に深く浸透していった。このような第一期というべきラーメンブームを基礎に、20年ほど前からは、各地で独特なラーメンが掘り起こされ、人びとを惹きつけていくことになる。「喜多方ラーメン」「尾道ラーメン」などが早い時期から注目されていった。その後は各地の取り組みが深まり、現在では全国の至る所で「ご当地ラーメン」が人びとを楽しませている。このような取り組みを見ていくと、地域産業振興やまちおこしは、人びとに「希望」と「勇気」を抱いてもらうことが最大のポイントであることを痛感させられる。いわば「B級グルメ」への人びとの「思い」の結集は、成熟社会における地域産業振興、まちづくりの「第三の道」と言うことができそうである。
 本書では、旭川はじめ老舗四銘柄、伊那はじめ新しいタイプの「ご当地麺」三銘柄、釜石はじめ地域独自のプロジェクトを行っている三地域を取り上げる。各地域の取り組みに接することにより、私たちの「食」と「暮らし」をベースにするまちおこしへの「思い」が深まっていくことを願っている。(編者 関満博)
全国10地域・「ご当地ラーメン」の熱い取り組み 八幡浜・旭川・和歌山 全国10地域・「ご当地ラーメン」の熱い取り組み 上州・釜石・八王子 全国10地域・「ご当地ラーメン」の熱い取り組み 熊本・笠岡 全国10地域・「ご当地ラーメン」の熱い取り組み 伊那・沖縄

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