根本的な問題を措いた場当たり的支援では、地球規模の課題は解決できない。国際協力をめぐる本質的議論を促す提言書。

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タイトル
支援・発想転換・NGO
サブタイトル
国際協力の「裏舞台」から
著者・編者・訳者
真崎克彦著
発行年月日
2010年 9月 22日
定価
3,240円
ISBN
ISBN978-4-7948-0835-6 
判型
A5判上製
頁数
278ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-真崎克彦(まさき・かつひこ)-
清泉女子大学准教授(国際協力論)。
8年間の国際協力の実務を経て2003年にサセックス大学で博士号(開発研究)を取得。
現在も国際機関・政府組織・民間団体のアドバイザーとして支援現場にかかわる。

内 容

 貧困、災害、紛争、環境破壊などグローバル・イシューに対して解決の目処が立たない中、それら問題の渦中にいる人たちへの国際支援活動にはますますの期待がかかっている。しかし、実際の現場活動は思うように進まないことも多く、支援従事者(=国際協力団体の職員やコンサルタント、あるいはボランティアとして活動に直に携わる人たち)の悩みは尽きない。現場活動だけでは太刀打ちできない大きな課題の存在(たとえば、テロや紛争の激化や市場中心主義の広まり)、支援従事者にその矛盾に向き合う猶予を与えない成果主義の跋扈、そしてその結果生じる支援をめぐる理念と現実の乖離など、国際協力団体はさまざまな葛藤に直面している。
 従来の関連書物ではこうした難題が正面切って扱われることは少なかったが、本書ではあえてその「根本的な問題」に光を当て、都合の良くない「裏舞台」から背を向けるという慣例を脱却した、国際協力のあり方をめぐるより本質的な議論を目指している。そこで国際協力活動の実例を挙げながら、支援プロセスの諸局面でどのような「根本的な問題」が二の次にされているのかを分析し、今後そうした事態を乗り越えるにはどうすれば良いのかを検討していく。
 武力行使によるテロ対策や市場開放による経済活性化など、今日の地球社会は「根本的な問題」を脇に追いやった小手先の対応が優先されがちな時代にある。「当面のニーズに応える」だけのこうした風潮は、国際協力の対象となる国や地域の人たちの暮らしを圧迫しており、もし国際協力までもが同じ潮流に乗った活動に終始するなら、せっかくの支援活動も場当たり的なものに終わってしまうだろう。グローバル・イシューの抜本的な解決に向けて、支援従事者は国際協力を取り巻く社会矛盾についても深く考え、行動していく(=「根本的な問題に向き合う」)ことが求められている。
(著者 真崎克彦)

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