「世界で最も幸福な国」の教育を支えてきた文化・理念とは。
グルントヴィの思想に基づく「対話」重視の教育実践を詳説

978-4-7948-1053-3

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「世界で最も幸福な国」の教育を支えてきた文化・理念とは。
グルントヴィの思想に基づく「対話」重視の教育実践を詳説

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タイトル
デンマークの教育を支える「声の文化」
サブタイトル
オラリティに根ざした教育理念
著者・編者・訳者
児玉珠美著
発行年月日
2016年 12月 5日
定価
2,592円
ISBN
ISBN978-4-7948-1053-3 C0037
判型
A5判上製
頁数
218ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-児玉珠美(こだま・たまみ)-
同志社大学文学部卒業後、中学・高校の国語科教員を経て歌手活動。
2008年パリ国立高等音楽院研修後、デンマークの教育研究を始める。
早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程満期終了退学。
現在、名古屋女子大学短期大学部保育学科専任講師。

内容

 デンマークと言えば、何をイメージされるだろうか。アンデルセン、バイキング、レゴ、福祉、風力発電などに加え、近年ではデザインやICT(情報通信技術)の分野で先端を行くことでも知られる。直近では、2016年の国連「世界幸福度調査」で1位となったことで注目されている。本書は、この「世界で最も幸福な国」の教育を支えてきたものは何かについて、歴史的教育理念と教育現場の視察をもとに考察したものである。
 デンマークが現在のような国になった背景には、200年前のある人物が大きく影響を与えている。牧師であり、哲学者、教育者、そして政治家でもあったN・F・S・グルントヴィだ。グルントヴィはデンマークを愛し、国民の幸福を願い、「生きた言葉による対話と相互作用」という理念を唱えた。その理念が、今日の教育現場にもオラリティ(声の文化)として息づいていると考えられる。オラリティリテラシー(活字の文化)に対する概念で、想像力や共同性に大きく影響すると言われている。
 本書では、このグルントヴィの理念を基礎としたデンマークの「声の文化」について、できるだけ分かりやすく記述した。そして、それが教育理念としてどのように具現化しているかを、現地の学校における授業の様子や関係者へのインタビューを交えて紹介する。現場の雰囲気を伝える写真もできるだけ多く掲載した。
 国際競争のなかで教育改革を続け、「世界一幸福な国」になったデンマークだが、慢心はない。大人たちは子どもたちの幸福のために何が必要か、常に真剣に問い続けている。その核心には、オラリティ文化における「生きた言葉での対話」があるのだ。読み終えて、「日本でもこういう教育ができるはずだ!」という思いを持っていただければ幸いである。
(こだま・たまみ)

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