前参議院議員ツルネン・マルテイと母国の友人たち。
普通のフィンランド人が普通の日本人に伝えるメッセージ

978-4-7948-0988-9

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前参議院議員ツルネン・マルテイと母国の友人たち。
普通のフィンランド人が普通の日本人に伝えるメッセージ

関連ワード
フィンランド人が語るリアルライフ
タイトル
サブタイトル
光もあれば影もある
著者・編者・訳者
ツルネン・マルテイ著
発行年月日
2014年 12月 24日
定価
3,080円
ISBN
ISBN978-4-7948-0988-9 C0036
判型
四六判並製
頁数
348ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-ツルネン・マルティ(Marutei Tsurunen・弦念丸呈)-
1940年フィンランド生まれ。
キリスト教の宣教師として1967年に来日し、英語塾を経営するかたわら日本の古典を翻訳し母国で紹介。
1971年に帰化し、湯河原町議会議員を経て、2002年~2013年まで参議院議員。

内容

 近年、研究者をはじめとする多くの日本人がフィンランドを訪れ、教育・環境・福祉といったさまざまなジャンルにおいて本を著し、講演をされている。そこで紹介される内容はフィンランドを礼賛するものがほとんどである。しかし現実には、やはりどの国にもトラブルとなっていることがある。本書では、これまでの本にはないフィンランドのマイナス点も紹介している。その意味で、本書の特徴は正にこの国のリアルライフを描いていることと言える。
 フィンランドに現在住んでいる人たちを私自身がインタビューし、彼らが語ったことをありのまま本書において紹介した。対象となったのは12の家族。その大半が私の友人であるが、そのなかには私の最初の結婚で生まれた3人の子ども達も登場する。2013年に行なったものが中心だが、インタビューではまず家族の紹介とともに、ライフスタイルや仕事、生活環境について語ってもらっている。聞き取るうちに共通点がはっきりと見えてきた。それは、「自然と共生する」という生活様式をもっていることであった。
 続いて、フィンランド社会のありようについて意見を聞いた。自殺がフィンランドでなぜ多く起きているのか、人種差別の背景に潜むものは何か、在住外国人の立場をどのように思っているのか、失業者対策、高齢者ケア、教育の優れた点と問題点、若者のアルコールやタバコの問題、離婚が多いことの背景などについても率直な考えを聞いている。その回答に、ちょっと驚くことになるかもしれない。そして、インタビューの最後では日本に対するイメージについて尋ねた。回答が極めて肯定的であったことを私としても喜んでいる。
 本書を読むことで、フィンランドに対して以前よりも深い親しみを覚えていただき、次の旅行先がフィンランドになることを願っている。
(著者 ツルネン・マルテイ)

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