北海道の屋根「大雪山」と人々とのかかわりの物語。忘れられた逸話、知られざる面を拾い上げながら、「写真の町」東川町の歴史と今を紹介。

『大雪山-神々の遊ぶ庭を読む』

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北海道の屋根「大雪山」と人々とのかかわりの物語。
忘れられた逸話、知られざる面を拾い上げながら、「写真の町」東川町の歴史と今を紹介。

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タイトル
大雪山
サブタイトル
神々の遊ぶ庭(カムイミンタラ)を読む
著者・編者・訳者
写真文化首都「写真の町」東川町編
 
清水敏一・西原義弘執筆
発行年月日
2015年 3月 2日
定価
2,916円
ISBN
ISBN978-4-7948-0996-4 C0039
判型
四六判上製
頁数
376ページ+カラー口絵8ページ

著者・編者・訳者紹介

執筆者
-清水敏一(しみず・としかず)-
1933年京都生まれ。
1964年岩見沢に転住、「大雪山房」主宰。
編著書に『大雪山文献書誌(全4巻)』『大雪山の父・小泉秀雄』『大町桂月の大雪山』など。
-西原義弘(にしはら・よしひろ)-
1943年釧路生まれ。
1969年、結婚により東川町に転住。
北海タイムス社勤務を経て、2012年より東川町史編集専門員。

内容

 北海道の屋根「大雪山」、その最高峰「旭岳」は北海道上川管内東川町の山である。「ふるさとの山」として誇りをもって眺めるとき、様々な人とのかかわりを通して見えてくる大切なものがある。
 登山道が整備されていなかった大正時代、困難な状況にもかかわらず旭岳に何度も登っていた女性がいた。古い新聞に「何者ぞ?!」と載った記事を手掛かりに調べていくと、「霊峰登山」という言葉が浮かんできた。その霊峰のふもとにある天人峡には、ハゴロモホトトギスという、一度聞いたら忘れられない名前の植物が自生している。この命名のいきさつと、採集された標本の行く末にもドラマが秘められていた。
 動物文学の第一人者、戸川幸夫が毎日新聞の夕刊に連載した「山のキバ王」は、広大な大雪山と東川町を舞台に繰り広げられた牧場の娘と犬の物語だが、地元ではあまり知られていない。なぜなのだろう、どうやら伏線がありそうだ。また、旭岳で事業として硫黄が採掘されていたことや、枯れ木でSOSを山中に残した遭難事故なども、今は知らない世代のほうが多くなっている。
 大雪山の忘れられたエピソード、知られざる一面を拾いあげながら書き進めたのが本書である。日本で一番早く紅葉がはじまる大雪山と人との物語を通して、写真文化首都「写真の町」東川町のことを全国の人たちに伝えたい。
(著者 西原義弘)

目次

 まえがき(西原義弘) i

第1章 雪 3


1 旭岳に降る雪の結晶は美しい——吉田六郎 西原義弘 4
2 大雪山に降った雪の目方を測る——中谷宇吉郎 西原義弘 26
3 日本一のクロスカントリースキーコース 西原義弘 47
 「姿見の池」の底無し沼伝説、一転 67

第2章 由来 69


1 旭岳の名付け親——小泉秀雄カムイミンタラを行く 清水敏一 70
 大雪山のフシギな父子 82
2 天人峡の由緒来歴あれこれ 清水敏一 89
 伝説となったお酒と羽衣伝説 93
 大町桂月こぼれ話1——桂月と国語 95
3 ハゴロモホトトギスの数奇な里帰り 西原義弘 103
 小菅雄七の亡霊 120
4 大雪山の生き字引き——塩谷忠の人生をたどる 清水敏一 127
 大町桂月こぼれ話2——桂月と 144

第3章 登る 151


1 旭岳へ・学校登山のあゆみ 清水敏一 152
 「だいせつざん」か「たいせつざん」か 154
2 民謡詩人・野口雨情、大雪山に登る 清水敏一 170
3 「大師堂守、森岡チク」の旭岳霊峰登山 西原義弘 185
4 忠別川の源流を遡って忠別岳へ——石橋恭一郎の探検 清水敏一 210
5 砲兵の鎮魂譜 西原義弘 223
 国立公園運動の秘策——少女達による童謡のおもてなし 226
6 木文字SOS——旭岳挽歌 清水敏一 245

第4章 描く 259


1 大雪山の秘境で波乱万丈——「山のキバ王」 西原義弘 260
2 東川町ゆかりの作家——宮之内一平 西原義弘 289
3 漂泊の画家高本暁堂——大雪山を描く 清水敏一 321
 絵になる山で結婚式 323

エピローグ 旭岳・硫黄採掘への道(清水敏一) 334

あとがき(西原義弘) 349
引用・参考文献一覧 354

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