孤独死、その看取りまでの生活を支える人たちをインタビュー。山谷、釜ヶ崎…そこに暮らす人々のありのまま姿と支援の現状を紹介。

978-4-7948-1003-8

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孤独死、その看取りまでの生活を支える人たちをインタビュー。
山谷、釜ヶ崎…そこに暮らす人々のありのまま姿と支援の現状を紹介。

関連ワード
タイトル
孤独死の看取り
サブタイトル
脱力★ファンタスティポ系 社会学シリーズ②
著者・編者・訳者
ドクターファンタスティポ★嶋守さやか著
発行年月日
2015年 3月 5日
定価
2,160円
ISBN
ISBN978-4-7948-1003-8 C0036
判型
四六判並製
頁数
248ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-嶋守さやか(しまもり・さやか)-
1971年、川崎市生まれ。
桜花学園大学保育学部准教授。
社会学博士。
著書に『社会の実存と存在―汝を傷つけた槍だけが汝の傷を癒す』(共著、世界思想社、1998年)、『せいしんしょうがいしゃの皆サマの、ステキすぎる毎日』(2006年)がある。

内容

 沖縄・宮古島の精神障がい者支援を題材とした前著『せいしんしょうがいしゃの皆サマの、ステキすぎる毎日』の刊行から8年が経過。次はどんな話を書こうか……と考えた筆者、ドクターファンタスティポ★嶋守さやかは、「大都会の社会福祉について書いてみよう」と思い立つ。「日々の生活を支えるサービスを提供する社会福祉機関・施設だけでなく、仕事や娯楽、毎日の過ごし方を自分で好きなように選ぶことができる所」を探し、辿り着いた所が、裕福で社会福祉資源も豊かな東京・世田谷区とその対極のイメージの代表格である山谷、そして西の代表格大阪・釜ヶ崎だった。対照的なイメージのこれらの地域にあっても、等しくあったのは「孤独死」と「その看取り」であった。
 筆者は孤独死、あるいはその看取りまでの生活を支える人たちをインタビューし、積極的にフィールドワークを行った。そこで出会う人たちが語ったこと、そして筆者自身が目や耳にしたことをありのまま本書で紹介している。取材対象者は、生活保護や介護保険サービスを受給しながら「ドヤ」で暮らす滞在客を世話し、その看取りの傍らで涙するホテル白根の女性経営者、医師に診療拒否された挙句に孤独死した精神障がい者を支えた障害者就労継続支援B型事業所ハーモニーの所長、そして釜ヶ崎で音楽活動をした結果、その関わりがホームレス達の自立生活支援となった即興楽団UDje( )である。
 インタビューでは、それぞれの支援内容とともに、支援者たちのライフスタイルや仕事、生活環境について語ってもらっている。印象的だったのは、取材対象者がすべて「家族ではないけれど、家族ごっこが本気になる。気持ちが通じ合う瞬間がある」という生活時間をもっていることだった。
 ごく普通の日常生活ではなかなか知る機会のない地域で、社会福祉的な支援が実際にどのように行われているかを知ることで、孤独死を看取ろうとする支援者たちの存在を身近に感じてもらえればありがたい。また、映画『ファンタスティポ』のテーマでもあった「家族愛とは何か」、を改めて考えていただければと思っている。
(著者 嶋守さやか)

目次

まえがき i

映画『ファンタスティポ』 iii
障害者プロレス ドッグレッグス vi

ドクターファンタスティポ★の、お仕事もあるし研究もガンバる毎日
─愛弟子SP1.5号の「乳輪から破れるシミーズ」 3
 NPO法人 生き生きネットワークてとろ 4
 薮内省吾監督との対談講演 6

第1章 ホームレスと福祉─東京・山谷の「孤独死の看取り」 19



1火葬炉とマドレーヌ 20
2段ボールと桐の箱─いざ、山谷へ 26
3山谷で研究をしていても…… 30
4山谷という福祉の町─ドヤと介護保険と、孤独死の看取り 38
・山谷の移り変わりと、ホテル白根のこれまで 41
・福祉の町としての山谷――現在のホテル白根の人付き合い 44
・ホテル白根の日常業務と介護 50
・なぜ、お客さんの面倒を見てしまうのか? 54
・ホテル白根の孤独死の看取り 56
・おかみさんの人生の転機 61
・家族経営からワークシェアリングするドヤへ 64
・お世話もサービスも十人十色 66
・ホテル白根の、これから 68
・孤独に生きている人たちの傍らで 71
5二〇二〇年─東京オリンピックと山谷 75

第2章 かるたと福祉─障害者就労継続支援B型事業所ハーモニーと幻聴妄想かるた 79



1一五〇人の女子大生と幻聴妄想かるた 80
  一五〇人の学生が『幻聴妄想かるた』を体験 82
2若松組が死んだ! 87
  「地域で暮らす精神障害者に命のそばにいて思うこと」
     新澤克憲 ハーモニー(就労継続支援B型事業所)施設長 88
  精神科と看取り――受講生のレポートより 102
3ハーモニーのメンバーの皆サマとの、ステキすぎる毎日
─学会発表編 103
4ハーモニーでのミーティング記録と、メンバーさんから見た中村さん 112
5本音を口では語れない、という障がい 124
6お願いだから、見捨てないで
─結局、メンバーさんにとっての「幻聴妄想」とはいったい何なのか? 133
  ナカムラさんのお部屋 140


第3章 音楽と福祉─即興楽団UDje( )と《ユニバーサルデザイン》 145



1釜ヶ崎に、やって来た! 146
2即興楽団UDje( )、登場─まずは、「うじゃ」ってみよう! 149
  うじゃのワークショップ 155
3エリちゃんは猛獣使い 160
  大阪交流 161
4入り口は福祉じゃなくていい 165
  うじゃの活動先 168
5ユニバーサルデザインとお好み焼き
─二〇一三年八月、「うじゃ」のお盆さん祭りへの参加 172
6孤独死のおくりびとたち 184

ドクターファンタスティポ★の、看取り 200

おわりに 222

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