中小企業の最大の課題は「後継者問題」。丹念な調査を通じて、京都の「老舗」の革新性と危機対応力にその解決の方途を学ぶ。

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タイトル
事業承継と地域産業の発展
サブタイトル
京都老舗企業の伝統と革新
著者・編者・訳者
松岡憲司編著
発行年月日
2013年 3月 19日
定価
3,024円
ISBN
ISBN978-4-7948-0935-3 
判型
A5判上製
頁数
232ページ

著者・編者・訳者紹介

編著者-松岡憲司(まつおか・けんじ)
1950年、東京都生まれ。
香川大学経済学部卒。神戸大学大学院修了。博士(経済学)。産業組織論、中小企業論。
大阪経済大学などを経て、現在、龍谷大学経済学部教授。

内 容

 企業の数が減り続けている。1986年には、個人企業と会社企業を合わせて約540万社あったのが、2009年には約420万社にまで減ってしまった。1986年以降、廃業率が開業率を上回るようになった結果である。企業の経営者も人間であるかぎり、永久に経営できるわけではない。新たな経営者に引き継いでいくことにより事業が続いていく。しかし、何らかの事情で後継者がみつからなかった場合、その企業は廃業するか、身売りするかという選択を迫られることになる。とはいえ、中小企業の場合、身売りしようにもなかなか買い手は見つからず、廃業してしまうということが少なくないだろう。このような事業承継の問題は古くから認識されてきた問題であるが、2008年に制定された「中小企業経営承継円滑化法」によって脚光を浴びることとなった。この事業承継を、何代にもわたって繰り返している企業が存在する。いわゆる老舗企業である。今、その老舗企業に注目が集まっている。事業承継を成功裏に繰り返してきた過程で、守り受け継がれてきた伝統があるのは言うまでもないだろう。と同時に、新しい事業に果敢に挑む革新性や、危機に対する卓越した対応力なしには、激動の歴史のなかで生き残っていくことはできなかっただろう。古都として1200年の歴史を誇る京都には、言うまでもなく古い企業が多い。京都府では1968(昭和43)年度より、「同一業種で100年以上にわたり堅実に家業の理念を守り、伝統の技術や商法を継承し、他の模範となってきた企業」を「京の老舗」として表彰してきた。2009年度までにこの制度で表彰された企業は1754社に上っている。本書は、このような京都の老舗企業においてどのように伝統が守られ、そして革新をいかに導入しているのかを、アンケート調査や事例研究で明らかにしたものである。
(編著者 松岡 憲司)

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