「自立」と「産業化」に向けた興味深い取り組みを重ねる岩手県の現場から、地域産業振興の新たな希望を発信!

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タイトル
「農」と「食」の農商工連携
サブタイトル
中山間地域の先端モデル・岩手県の現場から
著者・編者・訳者
関満博著
発行年月日
2009年 11月 20日
定価
3,780円
ISBN
ISBN978-4-7948-0818-9 
判型
A5判上製
頁数
296ページ

著者・編者・訳者紹介

編者-関満博(せき・みつひろ)
1948年生まれ。
一橋大学大学院商学研究科教授(経済学博士)。
フィールドノート集『地域産業の「現場」を行く』(既刊第1・第2集)の他、『信用金庫の地域貢献』『中国辺境の地域産業発展戦略』『「エコタウン」が地域ブランドになる時代』など編著書多数。

内 容

 近年、日本の地域産業をめぐる枠組みが大きく変わりつつある。特に地方圏においては、かつての企業誘致や新産業創造への取り組みに手詰まりが生じている。こうした状況を導いた要因はいくつもある。第一に、この10数年のアジア、中国の台頭が指摘される。かつての日本は対米輸出の製造業を軸に良質で安価な製品を生産し、世界から賞賛されていた。だが、こうした領域は一気にアジア、中国に移管されていく。第二に、食の「安心、安全」への注目、およびカロリー換算の食料自給率が40%を切ったことなどから、「農」と「食」への関心が高まっていることがあげられる。第三に、農村、特に中山間地域において、この20年ほどの間に興味深い動きが生じて来た。人口減少のなかで、とりわけ年配の女性たちを中心に「自立」の動きが出てきたのである。中山間各地に展開している「農産物直売所」「農村レストラン」「農産物加工場」は、いまや農村における「希望の星」となっている。これまで十分に光が当てられてこなかった「農」「食」「中山間地域」などの領域に新たな可能性が生じつつある。暗い表情をにじませている都市部の人びとに比べ、中山間地域の女性たちは、現在、不思議な「輝き」を見せているのである。こうした問題を考えるさい、西日本では島根県、高知県、東日本では岩手県、長野県が最も奥行きが深い。現在、私はこれらの4つの県を中心に具体的な現場に踏み込んでいるが、本書ではそのなかでも特に岩手県に注目していく。かつて工業過疎地域として必死に企業誘致に励み、見事な成功を収めた岩手県は、いま中山間地域の「自立」と「産業化」という21世紀に向けた新たな課題に大きく踏み出している。今後、本書を踏み石にして、さらに一歩踏み込んだ取り組みが重ねられることを期待したい。
(著者 関 満博)

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