憩い、食、出会いの場として存在感を高める「道の駅」。全国10地域の取り組みを通じてその可能性をさぐる。

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タイトル
道の駅/地域産業振興と交流の拠点
著者・編者・訳者
関満博・酒本宏編
発行年月日
2011年 7月 4日
定価
2,700円
ISBN
ISBN978-4-7948-0873-8 
判型
四六判並製
頁数
260ページ

著者・編者・訳者紹介

編者-関満博(せき・みつひろ)-
1948年生まれ。
明星大学経済学部教授。
一橋大学名誉教授。
博士(経済学)。
『地域産業の「現場」を行く』(既刊1〜4集)他、編著書多数。
編者-酒本宏(さけもと・ひろし)-
1962年生まれ。
(株)KITABA代表取締役。
共著に『「エコタウン」が地域ブランドになる時代』『「村」の集落ビジネス』他。

内 容

 現在、全国の至るところに「道の駅」が設置され、幅広く利用されるようになっている。その数はいまや950ヶ所を超える。この「道の駅」の基本的な機能は、道路利用者のための「休憩機能」、道路利用者や地域の人びとのための「情報発信機能」、地域の町どうしが連携する「地域の連携機能」の3つとされる。より具体的には、24時間利用できる駐車場・トイレ・電話などの設備のほか、地域の情報センター、レストラン、土産物屋、農産物の直売所などが基本的構成要素となってきている。
 以前は高速道路のサービスエリアに限りなく似ていたが、その後経験を深めるに従い、地域の特色が強く表現されるものになってきた。高速道路のサービスエリアは通過客の休憩所に過ぎず、地域との接点は乏しい。これに対して「道の駅」は、地域への「入り口」なのである。
 この点を象徴するのが、農産物の直売や郷土の伝統食・伝統菓子の提供であろう。そこには地域の人びとが登場し、「道の駅」に停泊する人びとと深い交流を開始していく。地元の人びととふれあい、地元の味を楽しむことができる「道の駅」は、幹線道路をただ通過するだけだったはずの道路利用者を惹きつけ、地域に新たな可能性をもたらしているのである。「道の駅」は、道路利用者の利便性の改善から出発して、現在では利用者と地域との「出会いの場」、さらには地域の人びとが「勇気づけられる場」としてその存在感を高めている。
 これまで私たちは、農村や中山間地域の活性化を促すものとして、「農産物直売所」「農産物加工」「農村レストラン」に注目してきたが、近年、「道の駅」がそれらの総合的な受け皿となってきた。「道の駅」は幹線道路沿いに設置される場合が多く、集客力に優れている。そこで多くの出会いが起こり、人びとは新たな認識を得ていく。「道の駅」は次第に進化し、地域産業振興と交流の拠点としての意味を強めてきた。この特徴は今後もさらに深められていくだろう。
 本書では、こうした点を意識しつつ、「道の駅」とは何か、地域産業振興とどのように関わっていくのか、そしてこれからどのような方向に向かうのかをみていく。常に進化している「道の駅」は、農山村や中山間地域ばかりでなく、日本社会全体の明日に深く希望を与えるものになっているのである。
(編者 関 満博)

★本書に登場する道の駅:四万十町「あぐり窪川」、宗像市「むなかた」、小山市「思川」、川場村「川場田園プラザ」、深川市「ライスランドふかがわ」、北広島町「舞ロードIC千代田」、猪名川町「いながわ」、新潟市「豊栄」、遠野市「遠野風の丘」、飯南町「頓原」「赤来高原」

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