極北の誇り高き先住民族の歴史と魂を胸に、文化や地球規模課題の最前線で力強く躍動する若者たちの姿から共生と豊かさを問い直す
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極北の誇り高き先住民族の歴史と魂を胸に、文化や地球規模課題の最前線で力強く躍動する若者たちの姿から共生と豊かさを問い直す
- 関連ワード
- 現代を生きる北欧の先住民族「サーメ」の若者たち 北極圏と二風谷をめぐる旅
- タイトル
- サブタイトル
- 北極圏と二風谷をめぐる旅
- 著者・編者・訳者
- 長谷川紀子著
- 発行年月日
- 2026年 7月 25日
- 定価
- 3,080円
- ISBN
- ISBN978-4-7948-1315-2 C0039
- 判型
- 四六判並製
- 頁数
- 288ページ
著者・編者・訳者紹介
著者 長谷川紀子(はせがわ・のりこ)
愛知工業大学、愛知文教大学大学院、名古屋芸術大学など非常勤講師。
博士(教育)。
専門は北欧の先住民族サーメの教育に関する研究。
著書『ノルウェーのサーメ学校に見る先住民族の文化伝承 ハットフェルダル・サーメ学校のユニークな教育』(新評論、2019年)など。
愛知工業大学、愛知文教大学大学院、名古屋芸術大学など非常勤講師。
博士(教育)。
専門は北欧の先住民族サーメの教育に関する研究。
著書『ノルウェーのサーメ学校に見る先住民族の文化伝承 ハットフェルダル・サーメ学校のユニークな教育』(新評論、2019年)など。
内容
北緯66度33分以北、凍てつく夜空にオーロラが舞い、夏には沈まぬ太陽が大地を照らす北欧の極北地帯。そこには、古くからトナカイとともに自然のサイクルに身を委ね、自らを「太陽と風の子」と呼ぶ人々、先住民族「サーメ」が暮らしている。本書では彼らの聖地「サプミ(Sápmi)」を舞台に、その知られざる歴史と、現在進行形の文化変容を鮮烈に描き出すことにした。
かつてサーメは、「国家」という枠組みを超えて自由に移動し、独自の言語と精神性を育んできた。しかし、近代化の波とともに押し寄せたのは、過酷な同化政策と根深い偏見、そして差別の歴史だった。母国語を奪われ、アイデンティティを否定され、一時は消え入りそうになった伝統の灯だが、サーメの人々は決して屈することはなかった。
本書の核心は、今を生きるサーメの若者たちが発する力強い言葉にある。
「私たちの文化は、決して博物館のなかに閉じ込められているのではない。私たちは今、この現代社会のなかで生きているのだ」
この言葉どおり、彼らは伝統を「保存」するだけでなく、グローバル社会のなかでしなやかに「更新」を続けているのだ。伝統歌「ヨイク」に現代音楽を融合させ、SNSで自らの権利を主張し、気候変動という地球規模の課題に対しても最前線で向き合っている。そこにあるのは、過去への郷愁ではなく、未来へと突き進むダイナミックな「生」の姿である。
言語や文化を絶え間なく変容させながら、それでもなお失われることのない「サーメとしての魂」。本書では、彼らの歩みを通じて、画一化されつつある現代社会を生きる私たち自身に対して、「真の豊かさ」と「共生とは何か」を問いかけたい。脈々と継承される生命の鼓動が、読者のみなさんの心を揺さぶることになるだろう。
(はせがわ・のりこ)
かつてサーメは、「国家」という枠組みを超えて自由に移動し、独自の言語と精神性を育んできた。しかし、近代化の波とともに押し寄せたのは、過酷な同化政策と根深い偏見、そして差別の歴史だった。母国語を奪われ、アイデンティティを否定され、一時は消え入りそうになった伝統の灯だが、サーメの人々は決して屈することはなかった。
本書の核心は、今を生きるサーメの若者たちが発する力強い言葉にある。
「私たちの文化は、決して博物館のなかに閉じ込められているのではない。私たちは今、この現代社会のなかで生きているのだ」
この言葉どおり、彼らは伝統を「保存」するだけでなく、グローバル社会のなかでしなやかに「更新」を続けているのだ。伝統歌「ヨイク」に現代音楽を融合させ、SNSで自らの権利を主張し、気候変動という地球規模の課題に対しても最前線で向き合っている。そこにあるのは、過去への郷愁ではなく、未来へと突き進むダイナミックな「生」の姿である。
言語や文化を絶え間なく変容させながら、それでもなお失われることのない「サーメとしての魂」。本書では、彼らの歩みを通じて、画一化されつつある現代社会を生きる私たち自身に対して、「真の豊かさ」と「共生とは何か」を問いかけたい。脈々と継承される生命の鼓動が、読者のみなさんの心を揺さぶることになるだろう。
(はせがわ・のりこ)
