卑弥呼や楊貴妃を人質に、ホラを吹いてみよう、女を口説いてみよう?昆布専門店「利尻屋みのや」が仕掛けた、小樽の街並み復古大作戦!

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タイトル
七日食べたら鏡をごらん
サブタイトル
ホラ吹き昆布屋の挑戦
著者・編者・訳者
川嶋康男著
発行年月日
2013年 9月 25日
定価
1,728円
ISBN
ISBN978-4-7948-0952-0 
判型
四六判並製
頁数
288ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-川嶋康男(かわしま・やすお)-
ノンフィクション作家。著書に、『永訣の朝』(河出文庫、2008年)、『いのちの代償』(ポプラ文庫、2009年)など。『大きな手大きな愛』(農文協、2008年)で産経児童出版文化賞JR賞受賞。

内 容

「先に死んでいく大人には務めがある」と言う「利尻屋みのや」の社長・簔谷修。50歳で脱サラして、北海道の美しい港町小樽でも一番の繁華街である「堺町通り」に昆布屋を開いた。しかし、ただ昆布商品を並べて販売するだけではなかった。本書のタイトルにもなっている「七日食べたら鏡をごらん」は、現在四つある店舗のすべてで掲げられているキャッチコピーである。そのコピーに惹かれて入ったお客とのやり取りが面白い。
 女性客―七日食べたらどうなるの?
 店員―美人になるということですよ。昆布に含まれるヨードがお肌を美しくします。
 女性客―もう遅いっしょ。
 店員―まだ間に合います。
 男性客―(横から)俺のハゲは治るかな?
 店員―治りません!(笑)
 接客は一事が万事、この調子である。コンビニやチェーン店に代表されるような、マニュアル的・無機的な接客を日常的に受けている現代人には、これだけでもこの上ない「サービス」である。しかし、利尻屋みのやのサービスはこうした接客の妙のみに留まらない。簑谷が造った「ホラ吹き昆布館」や「小樽歴史館」では、古代から現代に至る昆布の歴史ばかりか、小樽のまちの歴史についても学ぶことができる。そこではなんと、卑弥呼や楊貴妃にまで会えるので、女性の買い物にしぶしぶ付き合わされた男性も大喜びとなる。簑谷は自分を「単なるホラ吹きですよ」と謙遜するが、その博識さは圧巻だ。しかもその知識を遊び心満載のパネルに展開して顧客に広め、「昆布と歴史」で小樽のまちを盛り上げている。その企画力や構成力は、「ホラ吹き昆布茶」、「となりのトロロ」、「アラジンの秘密」といった商品名にも現れている(見てしまったら、買うしかない!)。簑谷は、常々「公のために」と言い、「街並みは産業、街並みは文化」と言い切る。昆布屋が掲げた小樽復古の物語、ぜひ楽しんでいただきたい。(編集部)

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