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タイトル
フィンランドの国家イノベーションシステム
サブタイトル
技術政策から能力開発政策への転換
著者・編者・訳者
レイヨ・ミエッティネン著
 
森勇治訳
発行年月日
2010年 10月 20日
定価
3,024円
ISBN
ISBN978-4-7948-0846-2 
判型
A5判並製
頁数
284ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-Reijo MIETTINEN(レイヨ・ミエッティネン)-
ヘルシンキ大学行動科学部教授。
活動理論、発達的ワーク研究、イノベーション研究において数多くの論文を発表。
近著に
DIALOGUE AND CREATIVITY(Lehmanns International 2009)
がある。

内 容

 フィンランドは、これまで社会福祉国家として知られてきたが、最近は情報コミュニケーション技術(ICT)を中心とするハイテク国家としても注目されている。本書は、フィンランドのこうした転換を成功に導いたとされる「国家イノベーションシステム(NIS)」概念の生成、受容、変容のプロセスに、科学技術社会論・文化心理学の立場から批判的考察を加えたものである。その主な論点について紹介してみたい。1990年代初頭、最大の貿易相手国であった旧ソ連の崩壊を契機に厳しい経済危機に直面したフィンランドは、日本の急成長を説明する概念として80年代に提唱されていたNIS概念を、世界に先駆けて政策に採り入れた。このようにNIS概念が、学術領域だけでなく世界各国の政策領域で急速に受容された理由について、ネルソン、フリーマン、ルンドバルの三人の所説を中心に解説する。次いで、フィンランドにおけるNIS概念の受容について、政策文書と現地の研究者の言説を中心に議論を進める。その結果、フィンランドにおけるNIS概念の受容は、ノキアに代表される同国のICT産業の隆盛とは無関係であり、むしろ現在世界的に注目を集めている同国の教育システムによるところが大きいことが解明される。さらに、やはりモデルとして注目されつつあるフィンランドの地域システムが分析される。しかしその長所ばかりでなく、人口500万人の「小国」がグローバル経済の中で地域を強調することの弊害についても、バイオ・ベンチャーの成長プロセスの事例を通じて検証される。フィンランドは2000年代の初頭には国家競争力ランキングで首位を占めていたが、現在はその地位にない。著者は本書の最後で、イノベーションを積極的に進め、真に競争力を維持するためには、情報技術革命の成果を活用すると同時に、民主主義を徹底し、個人の能力をより高めなければならないとの提言を行っている。
(訳者 森 勇治)

レイヨ・ミエッティネン教授
講演会のお知らせ

レイヨ・ミエッティネン教授をお招きし、講演会を下記の通り実施致します。ぜひお越しください。

講演テーマ

国家イノベーションシステム

フィンランドから何を学ぶか

◉11月24日(水)09時〜10時30分 静岡県立大学
◉11月24日(水)18時20分〜19時50分 城西大学東京紀尾井町キャンパス
◉11月25日(木)18時30分〜20時30分 早稲田大学早稲田キャンパス
◉11月27日(土)13時〜16時30分 静岡県立大学
◉11月29日(月)16:30〜18:30 京都大学吉田南キャンパス

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