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タイトル
メキシコ 民族の誇りと闘い
サブタイトル
多民族共存社会のナショナリズム形成史
著者・編者・訳者
山崎眞次著
発行年月日
2004年 9月 22日
定価
3,456円
ISBN
ISBN4-7948-0637-X 
判型
A5判上製
頁数
318ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-山崎眞次(やまさき・しんじ)
1948年、長崎県生まれ。
メキシコ国立自治大学博士課程退学。
早稲田大学政経学部教授。
主要著書:『NHK話せるスペイン語』『入門者のためのスペイン語個人レッスン』『ラテンアメリカ散歩』『スペインの政治』(共著)。
訳書:M.レオン=ポルティーヤ『古代のメキシコ人』『インディオの挽歌』。

内 容

 今、世界は経済・軍事大国、米国との関係構築に腐心している。冷戦終結後、資本主義国家対共産主義国家という対立構図はなくなったが、異なる民族を束ねていた求心力の消滅により“国家”の意義が薄れ、世界各地で民族紛争が噴出している。2001年「9・11」の同時多発テロ事件以降、米国主導で実施されたアフガニスタンとイラクへの軍事攻撃の是非については各国で賛否両論が戦わされてきた。世界唯一の超大国・米国の外交政策に追従するのか、距離をおくのか、反対するのか、各国の対応は様々であるが、おそらく米国との関係において、世界で一番苦慮してきた国はメキシコであろう。
 15世紀末以降、新大陸植民地化の過程において白人と先住民インディオとの間にまず混血化が起こり(メスティーソ誕生)、さらにアフリカから連行された黒人奴隷がそれに加わり、人種の混交化が進行した。メキシコは近代国家建設にあたり、その特異な民族状況(混血化し階層化した民族)を統合する必要に迫られ、20世紀の革命後は国民の大半を占めるメスティーソを国民国家の中核に位置づけ国家の精神的統一を成し遂げた。現在頻発する民族紛争を見るにつけ、多様な先住民の民族集団から成るメキシコという国の有り様は、多民族の共存という点で世界に示唆するものをもっている。
 本書は、メキシコの近代ナショナリズムの形成を人種(メスティーソ主導)、宗教(聖母グアダルーペ信仰)、国際関係(米国の脅威との対峙)の観点から古代にまで遡り考察するものである。

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