57年間彷徨い続けた形見が語る、一兵士の生涯、そして現代への反戦のメッセージ

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タイトル
帰ってきた日章旗
サブタイトル
ある二等兵の足跡・太平洋戦争再考
著者・編者・訳者
いのうえせつこ著
発行年月日
2003年 7月 25日
定価
2,052円
ISBN
ISBN4-7948-0607-8 
判型
四六判
頁数
208ページ

著者・編者・訳者紹介

いのうえ せつこ
フリーライター。女性・人権の視点で著作・講演活動を行う。神奈川県人権センター講師。著書に『AV産業』、『女性への暴力』、『子ども虐待』、『高齢者虐待』、『女子挺身隊の記録』、『買春する男たち』、『敗戦秘史・占領軍慰安所』(以上すべて新評論)など多数。

内 容

 本書は、一枚の日章旗が語るある日本兵の生涯を通して、太平洋戦争の惨禍と過ちの意味を改めて問い直すものである。
 1998年夏、著者は米カリフォルニア州に住む日系人実業家のH氏から太平洋戦争中、米兵が日本兵から「戦利品」として持ち帰った 1枚の絹地の「日章旗」を預かった。旗には「祝入営 町田久雄君」という宛名、「必勝」「武運長久」などの文字と共に多くの人の寄せ書きがあった。「遺族を探してほしい」というH氏の依頼に、 4年の歳月をかけて調査し、ようやく東京都東村山市に「町田久雄」さんのご遺族を探しあてた。
 「町田久雄」は、1924年(大正13)東村山町(当時)の農家に生まれ、太平洋戦争末期の1944年(昭和19) 3月、現役兵として「野砲兵第二連隊」に入隊。その後、陸軍二等兵として「父島要塞重砲兵連隊」に転属、10月 7日に「硫黄島」に上陸し、1945年(昭和20) 3月10日、「硫黄島方面の戦闘中に戦死」した。「町田久雄」の20年の短い生涯をたどる中で、「太平洋戦争」の悲劇を再確認することとなった。
 そして今、「有事」法制による戦争体制整備、「個人情報保護法」=治安維持法、「教育基本法改正」=教育勅語の復活など、まるで太平洋戦争の記憶を失ったかのように日本は「戦争」へ向けて進んでいる。本書は、一枚の日章旗が語るある日本兵の生涯を通して、太平洋戦争の惨禍と過ちの意味を改めて問い直すものである。

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