「辺境」として遅れをとっていた自治区が今や「先端」に!その産業化の大きなうねりを捉え、東アジアの未来を展望。

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タイトル
「交流の時」を迎える中越国境地域
サブタイトル
中国広西チワン族自治区の北部湾開発
著者・編者・訳者
関満博・池部亮編
発行年月日
2011年 4月 21日
定価
6,480円
ISBN
ISBN978-4-7948-0867-7 
判型
A5判上製
頁数
420ページ

著者・編者・訳者紹介

編者-関満博(せき・みつひろ)
1948年生まれ。
明星大学経済学部教授。
一橋大学名誉教授。
博士(経済学)。
『「農」と「モノづくり」の中山間地域』(共編著)他編著書多数。
池部亮(いけべ・りょう)
1969年生まれ。
日本貿易振興機構広州事務所次長。
『メコン地域国境経済をみる』(共著、アジア経済研究所)他。

内 容

 中国は78年末に経済改革、対外開放に踏み出し、その後、沿海地域は驚異的な発展を実現してきた。中国南部に位置する広西(こうせい)チワン族自治区(旧、広西省)の北海市も当初、沿海開放都市の対象として挙げられていたのだが、最も遅れをとってしまった。関係の難しかったベトナムに近接する防衛の前線であるなどの歴史的条件が横たわり、基礎産業、重要産業が育たなかったのである。しかし、2000年代の初めになると、中国産業発展の象徴的な地域である広東省の珠江デルタと、ハノイを中心とするベトナム北部との関係が密接になり、そのおよそ1000キロのエリア(同自治区を含む)に、北東アジアと東南アジアの結節点、交流拠点としての期待が寄せられていく。広西チワン族自治区は陸でベトナムと接し、さらに海側には優れた港湾能力を内包している。しかも、事実上、中国沿海の最南端に位置する。このことはASEAN(東南アジア諸国連合)、インド等の南アジアに最も近いことを意味する。また、自治区の背後には人口2億人の四川省、重慶市、雲南省、貴州省、チベットからなる中国西南地域がひかえている。そして、現在、冷戦時代を通じて閉ざされていたこのエリアが一気に開かれようとしている。首府である南寧市にたどり着くと、そこは緑あふれる美しい近代都市であった。これほどの都市が「遅れている」はずのこの自治区にあることに感動した。広西チワン族自治区は、一転して東アジアの「交流の時」の焦点となっていた。「辺境」がまさしく「先端」に転じていたのであった。本書は、以上のような広西チワン族自治区の産業化のうねりを明らかにし、広く伝えていくことを目的とする。東アジアが歴史上最大のうねりをみせ、新たな「交流の時」を迎えている。その前線に位置する広西チワン族自治区の産業の「現場」から、私たちは来るべき「未来」を痛感していくことになろう。
(編者 関 満博)

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