多国籍私企業と政治権力の収奪システムを鋭く暴き、変革への道筋を示唆する

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タイトル
遺伝子戦争
サブタイトル
世界の食糧を脅かしているのは誰か
著者・編者・訳者
クリスティン・ドウキンズ著
 
浜田徹訳
発行年月日
2006年 7月 25日
定価
1,620円
ISBN
ISBN4-7948-0657-4 
判型
四六判並製
頁数
176ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-クリスティン・ドウキンズ(Kristin DAWKINS)
都市計画修士。
農業貿易政策研究所(ミネソタ州ミネアポリス)の国際プログラム担当副総裁。
彼女の研究の重点は、食糧安保、環境政策、知的財産権と管理問題に置かれている。
国際的刊行物『コンセンサス』の上席ライターとしても活躍している。

内 容



 バイオテクノロジーの進歩にもかかわらず、世界で膨大な人口が飢えている。飢えはますます拡がり、深刻化して、「食糧安全保障」が脅かされている。本書『遺伝子戦争』第2版は、遺伝子組換え技術などのバイオテクノロジーとそれに関連する国際政策がわれわれの未来に決定的な影響を及ぼすと論じ、多様化している遺伝子プールが食糧の生産にとってどれほど重要か、また企業が遺伝子プールを支配してわれわれの包括的な安全をどれほど脅かしているかを解明している。
 科学技術の無限の可能性を示すとして脚光を浴びているバイオテクノロジーの背後には、グローバル化すなわち巨大多国籍私企業が世界の資源と農業と消費者を気ままに収奪する一方で、特許制度とともに政治権力が商取引に関わる国際機関を遠隔操作している問題がある。著者は公共の利益に合致した世界の政治体制を発展させるため権力の思惑に挑戦し、われわれ一人一人が変革に取り組むことができると示唆している。
 最近、食糧品店に行くと、豆腐や納豆などに「遺伝子組換え大豆は使用していません」と表示してある商品が多く、大多数の消費者が遺伝子組換え食品に対して強い警戒心を抱いていることを示している。また、バイオテクノロジーのクローン羊その他の生殖技術また医学・薬学への応用についても、人びとは大きな不安を抱いている。
 遺伝子組換え技術で人の片耳を植え込まれたラット数匹が動きまわっている異様な映像がテレビで流されていた。このような実験の目的は何か、遺伝子を組換えられた生物が自然のなかに放たれた場合の危険もしくは問題点はないのかなどを明らかにして、これらに対処する倫理基準などを明確にする必要があると思われる。本書には、これらの問題点も簡潔にまとめられている。

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