世界一の古書店街に開業して70年。ファンに愛され続ける居酒屋の歴史・秘話・魅力を3代目亭主が縦横に語り尽くす

978-4-7948-1179-0

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世界一の古書店街に開業して70年。ファンに愛され続ける居酒屋の歴史・秘話・魅力を3代目亭主が縦横に語り尽くす

関連ワード
「兵六」 風を感じるこだわりの居酒屋
タイトル
著者・編者・訳者
柴山雅都著
発行年月日
2021年 5月 6日
定価
2,200円
ISBN
ISBN978-4-7948-1179-0 C0095
判型
四六判並製
頁数
240ページ

著者・編者・訳者紹介

著者紹介-柴山雅都(しばやま・まさと)
1968年、東京都練馬区に生まれる。神奈川大学法学部法律学科中退。
大学在学中に「兵六」の手伝いをはじめ、現在、3代目亭主を務める。好きなものは「FC東京」「ジブリ」「劇団四季」。

内容

 世界一の古書店街、神田神保町。その片隅に、戦後すぐに開店して70年以上続いている小さな居酒屋「兵六【ひょうろく】」がある。この店を開いたのは、気骨ある薩摩出身の明治男、平山一郎。上海に留学し、戦後引き揚げてくるまでに魯迅や芥川龍之介、尾崎秀実などと交流をもっていた。初代亭主がかもし出す魅力で、「兵六」は瞬く間に「名店」と呼ばれるようになった。
 『出没!アド街ック天国』(テレビ東京)では、これまでに3回も紹介されており、『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS)では「1000軒達成記念」として、2021年2月に2回目の登場となった。もちろん『サライ』をはじめとして、多くの雑誌にも紹介されている。そのさい必ず触れられるのが、初代の妻、秀子が生み出した中国由来の絶品料理の数々だ。これを食べるために訪れる常連も多い。
 客席数20ほどの小さな居酒屋、提供されるお酒といえば焼酎を中心に5種類しかない居酒屋、コロナ禍でも常連を中心として多くのお客さんが訪れている居酒屋。なぜ「兵六」はこれほどまでに愛されているのだろうか。その秘密を自ら探るため、3代目亭主となった柴山雅人(初代の甥)が、70年の歴史を振り返りながら本書を著すことになった。
 3代目として店を継いだとき、著者は25歳だった。当時は茶髪のロン毛で、どこから見ても「チャラい」若者。そのうえ下戸ときている。どこから見ても老舗居酒屋の亭主とは思えない。また、客商売であるにもかかわらず、自ら「コミュニケーション障がいがある」とも言う。そんな3代目が書いた「兵六の物語」、さてどんな話になるのだろうか。
 開店時の様子から初代の人間的な魅力、そして雑誌やテレビでは触れられない平成以降の様子を読み進めていくと、時空を超えて、日本の「居酒屋文化」の本質が見えてくる。
(編集部)

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