「魚つかみ」で身近な水場に棲む生き物たちの生態が見えてくる! 市民環境保全活動に多くの示唆を与える活動記録。

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タイトル
「魚つかみ」を楽しむ
サブタイトル
魚と人の新しいかかわり方
著者・編者・訳者
中島経夫・うおの会 編著
発行年月日
2011年 9月 21日
定価
2,160円
ISBN
ISBN978-4-7948-0880-6 
判型
四六判並製
頁数
240+カラー口絵8ページ

著者・編者・訳者紹介

編者-中島経夫(なかじま・つねお)
1949年東京生まれ。
京都大学大学院理学研究科修了、理学博士。
総合地球環境学研究所客員教授、滋賀県立琵琶湖博物館名誉学芸員、同博物館「うおの会」名誉会長。
主な共著書に『日本の自然』(岩波書店)、『魚の形』(東海大学出版会)、『縄文人の世界』(角川書店)など。

内 容

 「魚つかみ」に興味がなかった私が、家の前を流れる水路で在来魚が頑張って生きていることを知り、人と魚の関係を調べたいという思いを募らせて市民参加の「うおの会」を組織したのが15年前である。
 会は、発足以来、様々な調査・活動を展開してきた。最初は興味のある人を巻き込んで魚つかみを楽しむだけだったが、いつしか科学的調査を楽しむ集まりへと発展していった。現在も、「楽しんでいる魚つかみが、単なる遊びではなく環境保全にも役立ち、社会的な貢献もしている」という自負心をもって活動を続けている。本書において、これらの楽しみと意義をより多くの人々に知ってもらえれば幸いである。
 会がこれまでに集めた調査データ(調査票)の数は約2万件に上り、それらのデータはその都度分析されて、学術雑誌への投稿や報告書の形で公表してきた。そして、これらの成果以上に素晴らしいのが、15年にわたって延べ数万人もの人々が参加してきた活動期間中、大きな事故を一度も起こしていないことである。身近な水環境である家の前を流れる川や田んぼの水路を、ただ水が流れているだけのものと認識するか、それとも、驚くほどたくさんの生き物が棲んでいる場所と認識するかによって、人の接し方は変わってくる。一見すると汚い水路であっても、そこで「魚つかみ」をすれば、単に水が流れているだけの水路とは思わなくなるものだ。
 身近な環境や、そこに棲む魚たちに関心をもつことで自然環境に対する意識も高まってくる。事実、観察会に参加した子どもたちの記憶から、初めてつかんだ魚の姿が消えることはない。本書に記録されている「うおの会」が培ったノウハウは、市民参加のあらゆる環境保全活動に役立つものと思っている。(編者 中島経夫)

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