日本の中小企業が担ってきた海外生産と国内生産の全体像を 豊富な事例群から分析し、日本のものづくりの活路を眺望。

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タイトル
日本産業と中小企業
サブタイトル
海外生産と国内生産の行方
著者・編者・訳者
加藤秀雄
発行年月日
2011年 8月 9日
定価
3,240円
ISBN
ISBN978-4-7948-0879-0 
判型
A5判上製
頁数
244ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-加藤秀雄(かとう・ひでお)-
1950年香川県生まれ。
74年法政大学工学部経営工学科卒業。
トーヨーサッシ(株)、東京都商工指導所、九州国際大学教授、福井県立大学教授、大阪商業大学教授を経て、現在埼玉大学経済学部教授。
著書に『地域中小企業と産業集積』(新評論、2003年)ほか。

内 容

 東日本大震災後、内外のメディアは被災した部品メーカーや中小企業からの部品調達が完全にストップしたことで、国内外の自動車メーカーの生産が停止、あるいは減産体制を余儀なくされてしまったことを繰り返し報道した。東日本の部品メーカー、中小企業が国内生産だけでなく海外生産にも大きく関わり、世界のものづくりに重要な地位を占め続けてきたことを、広く内外に知らしめることになったようである。実際、世界のものづくりに関わる中小企業は、日本全国に幅広く存立してきたのである。いまや、国内のどこかの中小企業が生産をストップすれば、それが直接、世界の工場の生産に影響を及ぼすという取引構造となっている。
 本書のテーマは、日本産業の量産プラスチック部品の生産に関わる大半を国内外でサポートしてきた巨大企業グループ、アークの存在に触発され、長年暖めていたものである。日本産業の海外生産が拡大する中で、アーク グループは国内のみならず海外においてもグループ企業を増やし続け、リーマンショック前には連結決算子会社180社を数えるまでの勢いを誇っていた。ところが、グループ企業の連携によるサポート体制は、リーマンショック後の世界市場の低迷と競合企業との競争激化を背景に、急速に競争力を失うことになった。
 本書では、こうしたアークの拡大発展と縮小を、単にアークという一企業グループの問題として矮小化することなく、広く日本産業の国内外生産における取引構造の変化に関わる問題として位置づけ直し、今後の日本産業と中小企業の行方を眺望するものである。海外生産におけるローカル企業(現地の地場企業)との取引拡大、国内生産における内製化の進展を背景とした取引構造の変化を明らかにするために、国内外の取引構造に関わるアーク以外の中小企業の事例群を豊富に集め、各種の統計・調査により日本の国内生産と海外生産の全体像を定量的に分析している。
(著者 加藤 秀雄)

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