ハイエクを見直してみました。

ネオ・リベラリズムの元祖ともされる巨人の膨大な仕事を新たな視角から読み直し、思想・理論を探究する

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タイトル
フリードリヒ・フォン・ハイエクのウィーン
サブタイトル
ネオ・リベラリズムの構想とその時代
著者・編者・訳者
森元孝著
発行年月日
2006年 11月 24日
定価
3,024円
ISBN
ISBN4-7948-0717-1 
判型
A5判上製
頁数
260ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-森元孝(もり・もとたか)
1955年大阪生まれ。
1979年早稲田大学教育学部社会科学専修卒業。
1985年早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程修了。
現在、早稲田大学文学学術院・文化構想学部教授。
『アルフレート・シュッツのウィーン?社会科学の自由主義的転換とその時代』(新評論)、『逗子の市民運動?池子米軍住宅建設反対運動と民主主義の研究』(御茶の水書房)他。

内 容


 湾岸戦争「勝利」の熱気がまだ冷めやらぬ1991年11月25日、アメリカ大統領ジョージ・ブッシュ(父)は、ウィーン生まれの経済学者で1974年のノーベル経済学賞受賞者フリードリヒ・フォン・ハイエクに大統領自由勲章を授けた。アメリカ大統領が文民に与える最高の栄誉とされるこの勲章、当時ドイツにいた1899年生まれのハイエクは病気と高齢を理由にワシントンでの授賞式には出席しなかったが、「私はいつもアメリカ合衆国の賛美者でした。永年にわたって、世界が貴国から学ぶことができると考えられることを、残りの世界に吹き込んできました」という答辞が伝えられている。亡くなる半年前のことである。
 ハイエクは「マルクス主義を殺した哲人」、「サッチャー、レーガン革命を導いた〈繁栄〉のバイブル」の著者として紹介もされ、競争万能主義社会を主唱するネオ・リベラルの元祖とも見られる。とくに「主著」とされる『隷従への道』は、よく知られた書であるが、果たしてこの本が、ハイエクその人を最もよく表現しているのか。本当はもっと違っていたのではないのか。彼の頑な批判主義はよく知られるところであるが、もっと違った理論的な貢献を、膨大な仕事の中に見出すことはできないのか。
 レーガン、ブッシュ政権を支えてきたマネタリストとは異なり、貨幣発行自由化論という奇想天外な提案により、自由主義実践の本質論も掲げている。本書は、そんな動機から、いわば「ハイエク 対 ハイエク」という関心で、未公刊資料も渉猟して、ハイエクを読み返そうというものである。

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