90年代初頭の設立以来「進出中小企業の駆け込み寺」として機能してきたセンターの歴史を整理し、その未来を展望する。

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タイトル
深圳テクノセンター
サブタイトル
中小企業と若者に「希望」と「勇気」を
著者・編者・訳者
(社)経営労働協会監修
 
関満博編
発行年月日
2009年 12月 10日
定価
5,400円
ISBN
ISBN978-4-7948-0822-6 
判型
A5判上製
頁数
452ページ

著者・編者・訳者紹介

編者-関満博(せき・みつひろ)
1948年生まれ。
一橋大学大学院商学研究科教授(経済学博士)。
メイド・イン・チャイナ』『「エコタウン」が地域ブランドになる時代』『「農」と「食」の農商工連携』、初のフィールドノート集『地域産業の「現場」を行く』(既刊第1・第2集)など編著書多数。

内 容

 2000年8月の末。初めて訪れた広東省深圳市のテクノセンターの印象は、実に新鮮なものであった。大勢の若い女性従業員が一斉にラインに取りついている姿というのは、華南では普通の光景なのだが、ここ深圳テクノセンターは何かが違っていた。また、日本の大学生が十数人滞在していることも目を惹いた。
 かれらは女性従業員の中に交じり、「中国で何が起こっているのか」「働くこととは何か」を実地に学んでいるように見えた。学生たちが負担するのは往復の旅費だけで、宿泊費、食費等は一切徴収していなかった。学生たちは滞在日数を重ねるほどに、背筋を伸ばしていくように見えた。
 深圳テクノセンター。それは、華南の地に咲いた、熱意ある日本人たちの「思い」の深まりなのであろう。センターは日本の中小企業の中国進出を徹底的に支援し、また、日本の若者の育成に力を注いできたのである。だがこの10年、訪れる度にテクノセンターは変わっていった。  「世界の工場」とされた華南地域は、一気に「世界の市場」となっていった。これまで日本の中小企業の「駆け込み寺」とされてきたテクノセンターが、新たな時代に向けてどのように進化していくのか、現在はその大きな転換点であるように思える。
 数年前から、このテクノセンターのことを後世に書き残しておく必要を痛感し続けていた。そして今回、ようやくその機会に恵まれた。テクノセンターがこれまで担ってきた仕事の「重さ」からすると、私たちの仕事はわずかなものにしかすぎない。それでも、大きな転換点にあるテクノセンターの次の時代を考えるにあたって、その歴史を振り返り、現状を整理しておくことの意味は小さくないのではないかと思う。この大きな転換の時期を乗り越え、テクノセンターがさらに進化し、私たちにまた新たな「感動」を与えてくれることを願っている。
(編者 関 満博)

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