メディアを通じて広がる政治的言説を解析し「情報の政治性」を考える日本初のテキスト

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タイトル
情報政治学講義
著者・編者・訳者
高瀬淳一著
発行年月日
2005年 12月 1日
定価
2,376円
ISBN
ISBN4-7948-0682-5 
判型
四六判上製
頁数
255ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-高瀬淳一(たかせ・じゅんいち)
1958年東京生まれ。
早稲田大学政治経済学部卒業、
同大学院政治学研究科博士課程単位取得退学。
現在、名古屋外国語大学現代国際学部・大学院国際コミュニケーション研究科教授。
早稲田大学政治経済学部・商学部・社会科学部講師。
著書に『武器としての〈言葉政治〉?不利益分配時代の政治手法』(講談社選書メチエ)、
『情報と政治』(新評論)、
『サミット』(芦書房)など。

内 容



 今世紀に入って日本は小泉政権を経験し、情報提供の政治性について考えさせられる機会を多くもった。「ワンフレーズ・ポリティクス」に対抗するかのように、野党主導で選挙に「マニフェスト」も導入された。先の衆院総選挙では、政策の中身よりも小泉流の情報戦略が勝利したとまで言われた。このようなときこそ、現代の情報政治について、新たな視点で問い直すテキストが求められているのではないだろうか。
 『情報政治学講義』は、「情報の政治性」を考えるための日本初のテキストである。これまでの政治コミュニケーション研究は、その多くがマスコミの政治報道研究であった。そのため、政治家の側の情報提供手法についての考察は不足しがちであった。政治CM、政治演説、インターネットを利用した選挙運動。こうした最近話題となっているテーマについて、そこに込められた政治的作為を論じたい。そのためには、新たな分析枠組として「情報政治学」を提唱する必要があると考えた。
 講義は10講からなる。第1講では、情報操作や情報の秘匿といった情報政治学の課題について考える。第2講では政治演説と政治宣伝の概念を整理し、第3講から第5講では、政治広告、選挙情報、ネット情報という選挙をめぐる政治情報の現状を論じていく。もちろん、マスメディアの政治的影響力やジャーナリズムの今日的あり方にも言及する(第6講・第7講)。またこれに呼応して、政権運営にあたる首相や大統領の情報政治手法、具体的には国民への呼びかけやメディア対策なども分析していく(第8講)。市民の側がどのように政治情報を発信していくべきかも、当然議論される(第9講)。また、戦争など国際政治の舞台における政治情報の実情も詳しく分析する(第10講)。これら10の講義すべて、多様なエピソードを盛り込み、コンパクトでも中味の濃い現代情報政治論を展開したつもりである。
 2005年は日本政治における大きな転換点となった。小泉首相の政治的言説やメディア対策手法が話題となる中、本書は新たな視点からの政治学を呼びかける。現代政治の理解に役立つ一書となることを願っている。

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