南米13カ国、プエルトリコ、マヤ系民族の女性たちが体験してきた四半世紀に焦点を当てる

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タイトル
ラテンアメリカ  新しい社会と女性
著者・編者・訳者
国本伊代編
発行年月日
2000年 3月 20日
定価
3,780円
ISBN
ISBN4-7948-0479-2 
判型
A5判上製
頁数
392ページ

著者・編者・訳者紹介

編者-国本伊予(くにもと・いよ) /中央大学商学部教授。歴史学・ラ米近現代史専攻。
著者-今井圭子・重富恵子・三田千代子・安井伸・船橋恵美・奥山恭子・畑惠子・江原裕美・高橋早代・柴田佳子・松久玲子・浅香幸枝・内田みどり・志柿禎子・桜井三枝子

内 容

 20世紀は激動の世紀であったが、最後の四半世紀に起こった女性をとりまく環境の変化もまた、世界各国が経験した共通の変動であった。
 1975年に「平等・開発・平和」をスローガンにしてメキシコ市で開催された国連主催の第1回世界女性会議は、世界の多くの国に影響を与え、女性の実質的な解放と男女平等を目指した新しい秩序づくりの出発点となった。そしてスピードに差はあっても、この四半世紀をつうじて各国政府は女性の置かれた環境を改革する努力を行ってきたのである。その成果はめざましい。ラテンアメリカは、そのような変化をもっとも劇的に経験した地域の一つである。
 本書では、ラテンアメリカの13カ国とプエルトリコおよびマヤ系民族の文化圏を取り上げ、劇的な変化がどのようにして起こり、20世紀末に女性たちはどのような状況で生きていて、直面している問題は何かを、16名の研究者が紹介している。
 ラテンアメリカでは、過去四半世紀の間にそれまでの400年の変化に匹敵するような激変を女性たちが体験した。まず人口増加率の急激な低下に表われているように、1人の女性が産む子どもの数が平均5人から3.1人へと減少した。教育水準の向上は著しく、非識字者の割合は35%から10%へと低下し、多くの国で学校教育における在籍者の半分以上が女生徒となった。さらに女性の社会進出が進み、専門職や管理職に占める女性の割合は先進諸国並かそれを追い抜いている。
 政界への女性の進出も、また政治の意思決定過程への参加も拡大した。1999年にパナマで女性大統領が誕生したが、彼女はこの四半世紀にラテンアメリカで誕生した5人目の女性の国家元首である。
 このような激動を経験したラテンアメリカ諸国の女性に焦点をあてた本書が、15年前に出した『ラテンアメリカ 社会と女性』(新評論/1985年)の続編として読まれることを希望してやまない。前書では六カ国しか取り上げなかったが、本書ではその対象を倍以上に拡大した。前書で扱わなかった国については、女性史も概観されている。

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