「恐怖を作り出す文化」の心性をアナール派の巨星が圧倒的学殖で析出!

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タイトル
罪と恐れ
サブタイトル
西欧における罪責意識の歴史/十三世紀から十八世紀
著者・編者・訳者
ジャン・ドリュモー著
 
佐野泰雄・江花輝昭・久保田勝一・江口 修・寺迫正廣訳
発行年月日
2004年 12月 20日
定価
14,040円
ISBN
ISBN4-7948-0646-9 
判型
A5判上製
頁数
1200ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-ジャン・ドリュモー(Jean Delumeau)
1923年フランス生まれ。高等師範学校出身。パリ第1大学教授を経てコレージュ・ド・フランス教授(1975-1994年)。現在に至るまで旺盛な執筆活動を展開している。
『恐怖心の歴史』
『〈楽園の歴史Ⅰ〉?地上の楽園』
など。最新刊は、Le fait religieux,t.1 et 2, 09/2004 Fayard.

内 容

 前著『恐怖心の歴史』に引き続き恐怖心を扱うジャン・ドリュモーの著作の翻訳が刊行される。『罪と恐れ』である。キリスト教会が信徒の支配に恐怖心を利用したことは、前著でも触れられていたが、これは本書でも「劫罰への恐怖によって信徒の心理を統制する司牧術」として大きく扱われている。ドリュモーは圧倒的な学殖によって、十三世紀から十八世紀にいたる西欧の心性史を貫いている二つの意識、すなわち現世蔑視と(原罪による)罪責感という二つの意識を取り出して見せる。
 ルネッサンス期は普通よく言われるように、希望と活力に溢れた時代だったのか。ドリュモーは広く資料を渉猟することにより、この時代もそれ以前と同じく、現世蔑視と罪責感、さらには永遠の劫罰の恐怖に彩られたペシミスティックな心性が支配していることをあばいてみせる。ルネッサンス期のみならず、十七世紀も基本的には状況は変わらず、啓蒙の世紀である十八世紀においてさえ、少なくとも民衆レベルにあっては、悲観主義的世界観に立つ古いタイプのキリスト教が喧伝され、「罪と恐れ」が支配的であったことが説得的に示されるのである。アナール派第三世代に属する歴史家で、特に歴史心理学、宗教心性史を得意とするドリュモーの面目躍如といったところか。論証の過程で、おびただしい数の図像作品が言及されるが、残念ながら原著には図版が付いていない。本訳書では、百を超える図版を掲載しているので、より魅力ある書物に仕上がっているはずだ。

[ジャン・ドリュモー関連書籍]

ジャンル 表紙イメージ タイトル 著者・編者・訳者
歴史-文化史



〈楽園の歴史Ⅰ〉
地上の楽園
ジャン・ドリュモー著
西澤文昭・小野 潮訳
〈新刊〉
歴史-文化史
〈楽園の歴史Ⅱ〉
千年の幸福
ジャン・ドリュモー著
小野潮・杉崎泰一郎訳
西欧文明史・心性史



罪と恐れ
西欧における罪責意識の歴史/十三世紀から十八世紀
ジャン・ドリュモー著
佐野泰雄・江花輝昭・久保田勝一・江口 修・寺迫正廣訳
歴史-文化史



恐怖心の歴史 ジャン・ドリュモー著
永見文雄・西澤文昭訳

好評既刊書

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