毎度お馴染み関満博先生がおくる中国の地域産業の「現場」からのレポートです。

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タイトル
中国自動車タウンの形成
サブタイトル
広東省広州市花都区の発展戦略
著者・編者・訳者
(社)経営労働協会監修
 
関満博編
発行年月日
2006年 11月 10日
定価
4,320円
ISBN
ISBN4-7948-0716-3 
判型
A5判上製
頁数
356ページ

著者・編者・訳者紹介

編者-関満博(せき・みつひろ)
1948年生まれ。
一橋大学教授、経済学博士。
著書に『[増補版]ベトナム/市場経済化と日本企業』『モンゴル/市場経済下の企業改革』『世界の工場/中国華南と日本企業』『現地化する中国進出日本企業』『インキュベータとSOHO』『地域ブランドと産業振興』など。

内 容



 この20年ほどの間、私はかなりの時間をかけて中国の地域産業の「現場」を歩いてきた。現在、歴史を作っている中国の「現場」では、新たな「発見」をすることができる。
 2003年頃から、広州に進出している日系自動車メーカーのことが気になり始めた。04年3月、日産を確認しようとうろつき、ようやく探し出すことができた。それは郊外の花都区であり、荒れ地の中に合弁企業の東風日産が寂しげに建っていた。
 05年1月、改めて訪れると、東風日産の周辺のインフラの状況は劇的に変わり、自動車タウンが形成され、日本の部品メーカーが進出を開始していた。さらに、その時、もう一つの「発見」があった。獅嶺(国際)皮革皮具城であった。そこは近代的かつ巨大な皮革材料・製品の卸売市場であった。3000店舗は入っていた。中国にようやく本格的な集散地市場が出来つつあった。
 さらに、そのうち04年8月に開港したばかりの花都の広州白雲(国際)空港のことが伝わってきた。滑走路は五本計画。うち一本は世界最大の輸送会社、アメリカのFedExの専用滑走路になる。FedExはこれまでのフィリピンのスービックを引き揚げ、花都の新空港に移転して来る。この影響は計り知れないほど大きい。しかも、広州〜深せん〜香港のエリアの港湾能力は世界的にも図抜けている。空港、港湾の能力からして広州が東アジアの中心地【ハブ】になり、少なくとも中国全域とASEAN(東南アジア諸国連合)全体を視野入れていくということなのであろう。その巨大なうねりをどのように受け止めていけばよいのか。
 本書は、現在、大きく立ち上がりつつある広州の産業化の前線に立ち、その現状を報告し、今後の日本の取り組みのあり方を考えていくことにしたい。

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