現場の声をもとに地域密着型CSRの実態と課題を詳報し、地域金融機関の使命と「本業を通じたCSR」の要諦を提示。

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タイトル
地域金融機関のCSR戦略
著者・編者・訳者
㈱農林中金総合研究所 企画
 
古江晋也著
発行年月日
2011年 11月 24日
定価
2,700円
ISBN
ISBN978-4-7948-0877-6 
判型
四六判並製
頁数
260ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-古江晋也(ふるえ・しんや)-
1975年生まれ。
㈱農林中金総合研究所主事研究員。
1998年関西大学商学部卒、2000年同大学大学院商学修士、02年社会学修士課程修了。
04年同大学院博士後期課程を中途退学、農林中金総合研究所に入社。
国内外の地域金融機関の経営戦略、CSRなどの調査研究に従事。

内 容

 近年、企業の社会的責任(CSR)が地域金融機関(地銀、信金・信組、労金、農協・漁協など)の経営においても注目されている。一般的にCSRとは顧客、株主、投資家、従業員など事業の直接的な利害関係者に加え、事業が直接・間接に影響を及ぼすことになる地域社会や環境にまで配慮した行動を企業がとることを意味している。CSRは20世紀初頭から企業の本質を問うテーマとして議論され続けてきたが、これまで利益還元策の一環とみなされ、取り組みの持続性や深度が企業業績に大きく依存することも少なくなかった。
 しかし、最近では独自のビジネスモデルを構築し、「本業を通じたCSR」を展開することで企業業績に左右されることのない取り組みを行う地域金融機関が増加している。
 筆者は2005年以来、「本業を通じたCSR」をテーマにヒアリング取材を実施してきた。本書はその取材で語っていただいた地域金融機関のCSR担当役職員の「現場の声」をまとめたものである。具体的には、各地域金融機関が「環境保全」「多重債務問題の解決」「誰もが来店できるバリアフリー店舗」「知的障がい者への雇用機会の提供」など、昨今その早期解決が求められている社会的課題に対して、どのようなビジネスモデルを構築して対処しているのかを検討するとともに、CSRに関心を寄せるビジネスパーソンや金融機関のCSR担当者に役立つように、15のケーススタディを併載した。また東日本大震災を受け、被災地の地域金融機関の現状を取材することで、地域金融機関の存在意義や真価について改めて考察を加えた。
 地域金融機関は、地域がどのような状況に陥っても地域とともに歩んでいかなければならない。そのためその経営には、地域が直面している社会的課題にも積極的に関与するなど、新自由主義的/市場中心主義的な発想とは異なる(すなわちCSRを重視した)理念が求められる。本書が、地域とその土地に根づいた金融機関の未来を考える上での一助となれば幸いである。
(著者 古江 晋也)

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