科学と宗教をめぐる異色の親子の白熱討論!

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タイトル
新装版 僧侶と哲学者
サブタイトル
チベット仏教をめぐる対話
著者・編者・訳者
ジャン=フランソワ・ルヴェル+マチウ・リカール著
 
菊地昌実・高砂伸邦・高橋百代訳
発行年月日
2008年 6月 24日
定価
4,104円
ISBN
ISBN978-4-7948-0776-2 
判型
A5判並製
頁数
368ページ

著者・編者・訳者紹介

Jean-Francois REVEL(ジャン・フランソワ ルヴェル)(1924-2006)-哲学者・評論家。その著者は欧米では広く読まれている。
Matthieu RICARD(マチウ・リカール)(1946-)-輝かしい分子生物学者の経歴を経て、チベット仏教僧侶となる。仏教学者。ダライ・ラマ14世の随行者・通訳者も務める。

内 容

 フランスの哲学者ルヴェルは、哲学者とは本来、ソクラテスのように知恵の体現者であり実践者であったはずなのに、現代の哲学も科学も生きる知恵には無関心であることを率直に認める。そして、仏教が西欧で強い関心の的になる背景には、この空白を埋めたいという願望があると考える。彼は、前途洋洋の分子生物学者の道を捨ててチベットの高僧の下で修行した息子リカールと、真摯な議論を交わす。彼によれば、西洋思想の基軸は、意識ある主体としての人間の自立性の確立と、人間による世界への働きかけであり、17世紀以降、みなが歴史の進歩を信じてきた。
 完全に行き詰まった世界の現状を前にして、仏教はわれわれに何を与えることができるのか。人間にとって一番大事な問い、いかに生きるべきかについて、僧侶は、仏陀の教えに従い、内面の完成に向かおうとする仏教の真のあり方を哲学者に説く。哲学者は、ギリシャ哲学からライプニッツに至る西洋哲学の歴史、認識論、精神分析などと突き合わせる形で、仏教の精神の科学、観想的科学について僧侶のことばを理解しようと努める。自我は実体のない幻想であり、あるのはたえざる意識の流れのみとする仏教の考え方をめぐって、対話は白熱する。
 チベットの仏教文化が今、中国の暴力を伴う強制的近代化に脅かされているのに、なぜダライ・ラマがあくまでも非暴力に徹し、対話を求め続けるのかが、本書によってよくわかる。仏教の本質に発しているのだ。

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