近代社会の本質を深く捉えたヘーゲル政治哲学の政治・社会構想の可能性を簡明に解き明かす快作!!

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タイトル
ヘーゲルの政治哲学
著者・編者・訳者
引田隆也・山田正行編
発行年月日
2007年 5月 25日
定価
6,156円
ISBN
ISBN978-4-7948-0736-6 
判型
A5判上製
頁数
384ページ

著者・編者・訳者紹介

藤原保信(ふじはら・やすのぶ)
1935年生まれ、94年没。元早稲田大学政治経済学部教授。政治学博士。政治思想史専攻。
『自由主義の再検討』(岩波新書、1993)など著書多数。

編者-引田隆也(東京国際大学国際関係学部教授)
山田正行(東海大学政治経済学部助教授)

内 容


 藤原保信の『ヘーゲル政治哲学講義−人倫の再興』が『ヘーゲルの政治哲学』と表題をあらため著作集の一巻としてここに甦るこことなった。
 藤原保信というと『自由主義の再検討』(著作集第9巻収録)や『政治理論のパラダイム転換』(同第8巻収録)を思い浮かべる人も多いだろう。だが当代きっての政治理論史家であった藤原の本領は、政治思想史の本格的な研究書でこそいかんなく発揮されている。なかでも本書は著者の脂の乗りきった時期(40代後半)の快作であり、藤原の代表作を一冊だけ挙げるとしたら、躊躇うことなくこれを選びたい。
 ヘーゲルは、だれもが知るように哲学史にひときわ高くそびえる巨峰である。しかし、ヘーゲルはおそろしいまでに深く近代社会の本質を把握する政治哲学者でもあった。しかもそこには近代を切りひらいてきた政治思想を受け継ぎながら、さらにその限界を超える「人倫」としての政治と社会が構想されていた。藤原はヘーゲルのこのヴィジョンに含まれる可能性を余すところなく明らかにしていく。
 ヘーゲルには「難解」というレッテルがつきまとう。その研究書も輪をかけて難解になりがちだ。その点、この本は驚くほどわかりやすい。もちろん、そこには著者の的確なヘーゲル理解がある。だがそれ以上に、読者がこの本を読んでヘーゲルをわがものとすることができるようになるための数々の工夫が潜んでいる。
 本書を読むことで、読者はヘーゲルがわかるだけでなく、ヘーゲルのように政治や社会を見ることもできるようになるだろう。失われてしまった「実践」としての政治学を現代に再生させようとする著者のねらいがみごとに結実した1冊が本書『ヘーゲルの政治哲学』なのである。

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