小泉政権を3年間取材してきた記者が小泉政権の非論理性を斬る!!

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タイトル
道路公団民営化を嗤う
サブタイトル
これは改革ではなく成敗である
著者・編者・訳者
諏訪雄三著
発行年月日
2004年 12月 2日
定価
2,700円
ISBN
ISBN4-7948-0650-7 
判型
四六判上製
頁数
328ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-諏訪雄三(すわ・ゆうぞう)
1962年、兵庫県明石市生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業。
1984年、共同通信社に入社。北海道、大阪の支局を経験、現在は本社内政部で環境問題と公共事業を主に担当する。
著書に『アメリカは環境に優しいのか』(新評論、1996年)、『増補版日本は環境に優しいのか』(新評論、1998年)、『公共事業を考える』(新評論、2001年)、『土地取引・管理の環境マネジメント』(第一法規、共著、2003年)など。

内 容

 「七人の侍がいて、最後は斬り合った」、「道路の権力と戦う男がいた」などと喧伝され、マスコミ受けはよかった日本道路公団など道路四公団の民営化。民営化しないでもできる政策の転換を、無理やり「民営化の成果」と言うしかない無残な結果に終わった。
 マスコミは、自民党道路族や国土交通省が巻き返したと結果とするが、そんな「小泉首相が善=道路族が悪」といった単純な話ではない。小泉首相は「民営化しろ」と繰り返し、「なぜ」を最後まで説明しなかった(考えていなかった?)。サプライズ人事でつくった道路関係四公団民営化推進委員会などに丸投げし、民営化というキーワードだけは守った内容を「画期的な成果」と強弁する。その厚顔さにだまされた。テレビカメラの前でインタビューに応じ人気を得ることには、天才的な才能を発揮する小泉首相に、マスコミは流され続けた。首相のもつ非論理性、思い付き政治の深層をマスコミが明かすことは少なかった。民営化の報道は、マスコミの脆弱さと大衆迎合性、愚かさと危うさを浮き彫りにした。単純化して報道することはわかりやすい半面、今や多様な価値観をくみ取らず私たちの知力、知性というものを奪ってしまう。
 イラクへの派兵などに象徴されるように、論理的な議論もなく反省もないままに感情で決めていることに、批判も「ノー」とも言えなくなっている。 ひたすら仮想敵をつくり抵抗勢力と批判することで、政権の維持だけが目的となった政権は、どこに導こうとしているのか。
 民営化には、決して英雄はいない。理念もない。ただ、民営化という名の下で、道路公団をシャッフルし、イメージをつくっただけである。3年の年月をかけ数100億円というコストを払うにしては、嗤うべき内容である。

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