水問題の核心を捉える比較文明論の新展開!

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タイトル
文明の中の水
サブタイトル
人類最大の資源をめぐる一万年史
著者・編者・訳者
湯浅赳男著
発行年月日
2004年 10月 22日
定価
3,564円
ISBN
ISBN4-7948-0638-8 
判型
四六判上製
頁数
372ページ

著者・編者・訳者紹介

著者-湯浅赳男(ゆあさ・たけお)
1930年、山口県岩国市生まれ。1953年、東京大学文学部仏文科卒業。
約9年間のサラリーマン生活の後大学院に帰り、東京大学大学院経済学研究科MC修了。新潟大学名誉教授。
現在、常磐大学コミュニティ振興学部教授。
比較文明史、環境経済学、経済人類学、コミュニティ論など多様な分野に関心を持ち、既成の学問領域にとらわれない創造的な研究・著述活動を行っている。
著書に『第三世界の経済構造』(1976年、以下すべて新評論)、『経済人類学序説』(1984年)、『文明の歴史人類学』(1985年/『増補新版 世界史の想像力』(1996年)、『ユダヤ民族経済史』(1991年)、『環境と文明』(1993年)、『日本を開く歴史学的想像力』(1996年)、『増補新版 文明の「血液」』(1988年、1998年)、『文明の人口史』(1999年)、『日本近代史の総括』(2000年)、『コミュニティと文明』(2000年)など。

内 容

 地球が生みだした生物、人類がいま地球の限界にふれようとしている。危機は5000年の文明史、特に20世紀の産業文化によって地球が数億年かけて貯蓄したエネルギー源をあっという間に使い尽すことから始まった。そして21世紀、それはついに生命と生活の根源にある水不足として直撃しようとしている。人類を他の動物から区別する労働による生産は彼らの絢爛たる文明を生みだしたが、それは明日のことを考えない振舞であった。確かに、原始農耕がたちまち自然の限界にぶつかったとき、厖大な労働による治水灌漑によって突破口を開き、ひき続いて多様な気候に巧妙に適応して、諸文明を開花させた。しかし、今日では文明の周辺部であり「第三世界」の中心である中国がまさに現代文明によって汚染の極にあって、水問題もおそらくこの国でまず噴出すると予想される。危機はまさに全人類的なのである。しかも、水問題は毎年の気候環境のなかでじわりじわりと毒素がきいてくる慢性病であり、その実体は文明の中心部における人口減少と周辺部における人口爆発という行動様式の恐怖の乖離と、双方がとらわれている文明の強迫観念である。本書は水の諸様態をかりてこの状況をもたらした人類の姿を見つめたものである。

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